「動き大きくしてかっこよさ表現」 子どもたちが仕舞を上演、練習成果を披露し堂々と

AI要約

京都府京丹後市のアグリセンター大宮で、市内の小学生や社会人らでつくる「丹の国丹能会」の発表会が行われた。子どもたちはプロの能楽師の指導を受け、立派な成果を見せた。

能を学ぶ荒田ケイさんが立ち上げた「丹の国丹能会」では、林本大さんなどの講師による指導を受けている。子どもたちは月1回の指導を通じて成長し、発表会でその成果を披露した。

発表会では子どもたちの素晴らしい演技が観客を魅了し、市内から約130人が訪れた。参加者や観客からは熱い声援が送られた。

「動き大きくしてかっこよさ表現」 子どもたちが仕舞を上演、練習成果を披露し堂々と

 京都府京丹後市のアグリセンター大宮で、市内の小学生や社会人らでつくる「丹の国丹能会」の発表会があった。子どもらはプロの能楽師の指導を受けながら稽古を重ねてきた成果を存分に発揮し、観客を魅了した。

 会は、大学時代から半世紀にわたって能を学んできた荒田ケイさん(76)=同市=が2020年に立ち上げた。観世流シテ方で重要無形文化財保持者の林本大さん(47)=大阪府=を月1回講師に招き、マンツーマンで姿勢や動き方などを指導している。

 発表会は8日にあり、子ども部門では、園児から中学生までの11人が仕舞を上演。天狗(てんぐ)が牛若丸に兵法を教える「鞍馬天狗」や龍と虎が争う様子を2人で表現する「龍虎(りょうこ)」などを大きな声を響かせて演じ、小道具の扇を使いながら堂々とした立ち振る舞いを見せた。

 しんざん小6年の妹、紗奈さん(11)と龍虎を披露した峰山中2年小川結莉(ゆいり)さん(14)は「動きを大きくしてかっこよさを表現するように工夫した。2人で動きを合わせる部分を決められてよかった」と話した。同市の女性(81)は「みんな一生懸命取り組んでいるのがわかった。元気をいただけました」と笑顔を見せた。

 子ども部門の後には荒田さんや林本さんらも舞台に立ち、市内などから約130人が訪れた。