高校入試の国語 説明文の読解対策は、日頃から文章の内容をまとめる練習を 栄光ゼミナール担当者にきく

AI要約

埼玉県の公立高校入試の国語は50分100点満点で、「学力検査問題」が実施される。

出題内容には文学的文章の読解、基礎的な言語能力、説明的文章の読解、古典を理解する力、資料から考えを述べる作文問題が含まれる。

受験生は、選択式問題と記述問題に対する対策を重点的に行い、漢字や文法の誤りにも注意が必要。

高校入試の国語 説明文の読解対策は、日頃から文章の内容をまとめる練習を 栄光ゼミナール担当者にきく

埼玉県の公立高校入試の国語は50分100点満点で、全校共通の「学力検査問題」が実施されます。令和6年度の出題内容・配点・問題形式はここ数年と変わりありませんでした。

大問1は文学的文章の読解です。登場人物の心情を読み取る力を試す問題を中心に、複数の選択肢から正しいものを選ぶ選択式問題と、読み取った内容を表現する記述問題が出題されます。形式に合わせた対策をして臨みましょう。

大問2は基礎的・基本的な言語能力を問う小問集合問題です。漢字、国文法、熟語の構成など、さまざまな分野から出題されます。漢字の練習はもちろん、幅広く国語の知識を身に付けておくことが大切です。また、本年はスピーチの原稿について、内容を的確に捉え、論理的に考え表現する力を問う問題も出題されました。

大問3は説明的文章の読解です。文章の内容が理解できているかを問う問題が中心ですが、こちらも大問1と同じく、選択式問題とともに記述問題が出題されます。日頃から文章の内容についてまとめる練習をするなど、記述問題対策をしておきましょう。

大問4は古典を理解する力を問う問題です。問題は原文のみで、現代語訳はついていないため、古文自体を読んで、内容を捉えることが要求されます。また、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直すなど基本的な知識も求められます。まずは、初見の古文であっても大意を捉えながら音読できるように練習しましょう。

大問5は資料から読み取った内容をもとに、自分の考えを書く作文問題です。資料の正しい読み取りと、自分の体験を踏まえて考えを述べる思考力、その考えを、構成を工夫してわかりやすく表現する力などが求められます。漢字や文法の誤りは減点の対象になりますので注意しましょう。(栄光ゼミナール国語科責任者・斉藤稔)