「失笑する」その使い方合ってる?国語に関する世論調査「4人に1人しか本来の使い方をしていない」【Nスタ解説】
「失笑する」や「うがった見方をする」の正しい意味について解説された国語に関する世論調査の結果が公表されました。
調査結果によると、「失笑する」とは笑いも出ないほどあきれることを指し、「うがった見方をする」とは物事の本質を捉えた鋭い見方をすることを表します。
間違った意味で認知されている表現が存在し、正しい意味で伝えるためには使い方に注意が必要であると述べられています。
毎年行われている「国語に関する世論調査」の結果が公表されました。「失笑する」や「悪運が強い」の本来の意味みなさんご存じでしょうか?
■正しく使えていない?「失笑する」「うがった見方」
井上貴博キャスター:
日本語は変化していくものですが、正しい使い方を知っておくのは重要です。
文化庁が毎年実施している「国語に関する世論調査」が発表されました。
国語に関する意識、理解度などを調査したもので、2024年1月から3月までに、全国16歳以上の6000人を対象に行われました。有効回答数は3559人ということです。
【失笑する】
A:こらえ切れず吹き出して笑う 26.4% ※本来の意味
B:笑いも出ないくらいあきれる 67.0%
※文化庁「国語に関する世論調査」より
あきれるということでは、「唖然とする」、「呆気にとられる」などを使ってみてください。
【うがった見方をする】
A:疑って掛かるような見方をする 60.7%
B:物事の本質を捉えた見方をする 32.7% ※本来の意味
※文化庁「国語に関する世論調査」より
鋭い見方をするということです。
Aの表現では、「斜めから見る」と言った方がいいと思います。
辞書によっては併用するものも出始めています。10年後、20年後に、どちらもOKとなっているかもしれません。
■間違った意味で浸透 どう伝える?
ホラン千秋キャスター:
正しい意味で自分は使っていても、多くの方が間違った意味で認知していると、認識が違うので間違って伝わってしまう。そのもどかしさがあるので、間違った意味で浸透している方の使い方で、使わないと伝わらないこともあると思います。
井上キャスター:
そうやって変化していくんですよね。変化するので、間違いを恐れて、若手のアナウンサーも使わなくなることがあります。でも、言葉は絶対に使った方がいいと思います。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
そういう場合は、違う言い回しで言ったりするんですか。