「しまくとぅばの学び舎」MABU-e(マブイー)

AI要約

沖縄では、あす9月18日は語呂合わせで「しまくとぅば」の日。県内各地の言葉「ウチナーグチ」を継承するため、沖縄語普及協議会と桜坂劇場が「MABU‐e」講座を開設。

普久原明さんが講師を務める講座では、ウチナー芝居を通して楽しくウチナーグチを学ぶことができる。受講者はグチや歌を通じて学び、ウチナー芝居の背景やユタぬ拝みなども教わる。

受講者たちは様々な動機で学びに参加し、沖縄の文化に触れる機会として楽しんでいる。興味や目的に合わせて、ウチナーグチ学び舎で言葉を楽しむことができる。

「しまくとぅばの学び舎」MABU-e(マブイー)

沖縄では、あす9月18日は語呂合わせで「しまくとぅば」の日です。

県内各地の言葉「ウチナーグチ」を継承することを目的に、沖縄語普及協議会と那覇市の桜坂劇場がウチナーグチを学ぶ講座、「MABU‐e(マブイー)」を開設すると発表しました。(※マブイはウチナーグチで「肝」や「魂」の意)

普久原明さん

「継がなかったらなくなるよ沖縄芝居がなくなったらウチナーグチもなくなるよ、どうする?」って言われたわけ

ウチナー芝居の役者として活躍する普久原明さん。9年前に亡くなったウチナー芝居の先輩・平良とみさんの言葉を引用し、ウチナーグチ継承への想いを語ったその理由は…

「MABU-e」は初心者向けクラスから、ウチナー芝居や古典音楽を入り口にしたもの、宮古・八重山の言葉を学ぶ上級者向けのものまで、全23の講座が用意されています。

取材にお邪魔したのは、普久原明さんが講師を務める「ウチナー芝居から学ぶ沖縄語講座」。「ウチナー芝居を通して、楽しくウチナーグチを学ぶ」をコンセプトにしています。まずは受講者に自己紹介。

♪「いつも元気なカマドさん 料理が大好きカマドさん」※「カマド」は昔の沖縄の女性に多かった名前

RBCでおよそ30年前まで放送されていたテレビ番組「お笑いポーポー」で、当時ブレイクした「カマド体操」です。ウチナーグチの歌詞や振り付けを解説し、時に笑いを交えながら、学びの時間へ誘います。

続いては、ウチナー芝居の中で「ユタ」が拝みをするシーンで用いられる「ユタぬ拝み」がレクチャーされます。

♪くまぬ女主(いなぐぬし)に代わやびてぃ

あくびのような仕草をする普久原明さん

「これはよ、神様が下りてきた合図らしい。あまりユタのことわからない人が「睡眠不足ですかー?」って(受講者の笑い声)

(受講者の質問)

「取っちきてぃ、の意味は?取ってきて?」

場面の背景を知り、単語への興味が生まれ、少しずつウチナーグチへの学びを深めます。次の講座ではウチナー芝居を実践することになり、題材とあらすじを解説して、90分の講座が終了しました。

▽受講者は

「カマド体操の仕草とか、とっても印象深くて。初めて意味も分かったし、忘年会とかで披露できたらと考えています」

「沖縄の文化に触れることができるかなと思って(参加した)。聞くことはできても喋ることができないので、頑張って覚えていけたら」

興味や目的によって、学びの入り口はさまざま。あなたも言葉の学び舎で、ウチナーグチに触れてみませんか。

ウチナーグチ学校「MABU-e」の講座の詳しい情報は桜坂劇場のホームページをご覧ください。