暑い夏の「お酒の飲みすぎ」に要注意!回復力が変わる【二日酔い】に効く野菜3選

AI要約

夏は冷たいビールや冷酒が美味しい季節であり、お酒を飲む機会が増える中、二日酔いをした際には胃腸に優しい野菜を摂取することが重要です。

二日酔いの原因や胃腸への影響を説明した後、キャベツ、大根、山芋・長芋の3種類の野菜を紹介し、それぞれの特徴や効果を詳しく説明しています。

これらの野菜を摂取することで、体調を回復させるのに役立つだけでなく、胃腸の健康をサポートすることができます。

暑い夏の「お酒の飲みすぎ」に要注意!回復力が変わる【二日酔い】に効く野菜3選

夏は冷たいビールや冷酒が美味しい季節。子供の夏休みや、仕事でも長期の休みを取る方が多く、親戚や友達と会う場面では、自然とお酒を吞む機会も多いのではないでしょうか。お付き合いでついついいつもより飲みすぎてしまい、次の日に二日酔いになってしまうパターンが多く見受けられます。今回は、そんな二日酔いの日に摂りたい、胃腸に優しい野菜3選をご紹介します。

■二日酔いはなぜ起こるの?

まずは、なぜ二日酔いが起こるのかご説明しましょう。胃腸で吸収されたアルコールは、肝臓でアセトアルデヒドという代謝産物に分解されます。このアセトアルデヒドとは、アルコールの一種であるエタノールが変化したもので、お酒を飲んで顔が赤くなったり、吐き気がしたり、動悸、眠気などを引き起こす原因物質です。多量のアルコールを摂ることによって、肝臓で分解しきれなかったアセトアルデヒドが血液中に流れ出すことで、二日酔いが起きてしまいます。アルコールの量にもよりますが、お酒に弱い体質の人は、アセトアルデヒドを分解する力が弱いため、二日酔いになりやすい傾向があります。

■二日酔いに効く野菜3選

二日酔いをしてしまった日は、できるだけ消化が良く胃に優しい食事を摂り、水分と栄養素を補うことで、体調を回復させることが大切です。温かいお茶やおかゆなどの他に、野菜のビタミン、ミネラルを摂取することをおすすめします。そこで、二日酔いに効く野菜を3つご紹介します。

①キャベツ

キャベジンとも言われ、アミノ酸の一種でもあるビタミンUが豊富です。ビタミンUは、胃の働きを良くしたり、胃の粘膜を修復したり、胃酸の分泌を抑え粘膜のただれを防ぐ作用があります。ビタミンUの作用を効果的に活かすには、生で摂取するのが良いでしょう。食べやすく千切りにして軽く塩でもむと、しんなりするので量が摂りやすいです。また、温かいスープにしても、かさが減りたくさん食べることができるのと同時に、溶けだしたビタミンも丸ごと摂ることができるのでおすすめです。

②大根

アミラーゼとも言われるでんぷん分解酵素ジアスターゼを含んでおり、でんぷんの消化を高める働きがあります。胃もたれ、胃炎、胃潰瘍の予防に効果的です。また、辛み成分であるアリル化合物は、胃液の分泌を促して、胃を健康に保つ作用があります。食物繊維も豊富に含まれているので、お腹の中の老廃物を身体の外へ出す役目も果たしてくれる、まさに天然の胃腸薬のような野菜です。酵素は酸化しやすく、熱にも弱いので、生のまま大根おろしで摂取するのが良いでしょう。

③山芋・長芋

山芋と長芋、どちらもヤマノイモ科に属する芋です。その違いは、山芋が粘りが強く、味が濃いのに対し、長芋は粘りが少なく、水分が多めで味がまろやかです。どちらも大根同様、アミラーゼを多く含んでいるので、でんぷんの吸収、分解を助けてくれる働きがあります。でんぷんの一部が消化しやすい形なので、生食ができるめずらしい芋です。また、ぬめり成分ムチンには、たんぱく質の分解、吸収を促したり、粘膜を保護する働きがあります。すりおろしてとろろにしたり、刻んで和えるだけで一品になるので、簡単に胃腸の回復、滋養強壮効果が得られます。

いかがでしたか。今回は二日酔いに効く野菜3選をご紹介しました。日頃からお酒の量は適量を心掛けることが大切ではありますが、楽しい席でつい吞みすぎてしまったときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【参考文献】

あたらしい栄養学 高橋書店

野菜の栄養素まるごと便利帳 監修・吉田企世子 エクスナレッジ(株)

e‐ヘルスネット アセトアルデヒド 厚生労働省

ライター/やなぎかおり

特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、2度の出産を経て、ヘルスケア栄養指導士の資格を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。

協力/NS Labo