「固まるまで目が離せません」 活きが良すぎる! アイデアたっぷりのネオ和菓子に6.1万“いいね”

AI要約

ネオ和菓子の新しい進化に注目が集まっている。SNSで話題の寒天に入ったメンダコの練りきり和菓子が大人気。

真岡市の和菓子店「御菓子司 紅谷三宅」が斬新な和菓子を生み出し、海の生き物をモチーフに新しい味を楽しませている。

手作りで表情豊かな和菓子はお客からもSNSで話題の商品として喜ばれている。

「固まるまで目が離せません」 活きが良すぎる! アイデアたっぷりのネオ和菓子に6.1万“いいね”

 伝統的な技術を使い、味も見た目もかわいく進化したネオ和菓子が近年、注目を集めています。アイデアが光る逸品は、SNSで大きな話題になることも。X(ツイッター)で6.1万件もの“いいね”を集めているのは、メンダコの練りきりを中に入れ込んだ、ぷるんぷるんに動く寒天です。今にも器から飛び出しそうですが、動画にはある秘密が。投稿者である「御菓子司 紅谷三宅」(栃木県真岡市)の店主・三宅正晃(@beniyamiyake)さんに詳しいお話を伺いました。

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 日本一イチゴを生産する街、真岡市で1989(平成元)年に創業した「御菓子司 紅谷三宅」。9匹の猫が並んだ練りきりや、ヒヨコをモチーフにした練りきりが入った「訳ありカステラ」など、自由な発想を取り入れた新しい和菓子が人気です。

 今回、大きな注目を集めたのは、涼しげな水色の寒天の中にメンダコが泳いでいるような、夏らしい和菓子です。三宅さんによると、海の生き物をいくつか作っており、そのなかのひとつなのだそう。

「錦玉と呼ばれる寒天と、砂糖を煮詰めた液体に、練りきりが入った和菓子です。錦玉の部分は梅酒風味になっています。メンダコには、薯蕷練りきりと呼ばれる、山芋をつなぎにしたものを使用しました」

 見るからにプルプルとしていて、今にも動き出しそうですよね。そこで三宅さんは、生成AIを使い写真を加工。ぽよんぽよんとメンダコたちが動いているような動画を制作して、Xに投稿しました。

「この子たちは動き回るので寒天が固まるまで目が離せません」。そんなユーモアたっぷりなひと言を添えた動画をXに投稿すると反響を呼び、6.1万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には、「ぽよんぽよんしていて、つい触ってみたくなる」「本当に生きているみたい」「かわいい! 元気ですね」などの声が寄せられています。

 メンダコの和菓子は、実際に店頭で販売されている商品。ショーケースを見たお客さんから「SNSで見たやつだぁ」と、よく喜ばれるそうです。

 アザラシなど、ほかの動物でも同様の和菓子を作っている三宅さん。一つひとつ丁寧に手作りしているので、表情もそれぞれ違います。お気に入りの子を見つける楽しさもありそうですね。