国家公務員採用試験2024合格発表、一般職は2.3倍

AI要約

2024年度国家公務員採用一般職試験と専門職試験の合格者が発表された。一般職試験の合格者数は前年より減少し、女性の割合は過去最高になった。専門職試験の受験倍率は2.7倍で、女性合格者の割合も増加している。

一般職試験では、受験倍率は2.3倍で、合格者のうち女性が43.0%を占める。専門職試験では食品衛生監視員の女性割合が77.1%と高い。採用は2025年4月の予定。

各試験の倍率は、皇宮護衛官が最も高い15.3倍で、他の職種でも2倍以上の倍率が続く。採用候補者名簿に記載された者から採用者を決定する。

国家公務員採用試験2024合格発表、一般職は2.3倍

 人事院は2024年8月13日、2024年度国家公務員採用一般職試験(大卒程度)と専門職試験(大卒程度)の合格者を発表した。受験倍率は一般職試験が2.3倍、専門職試験は皇宮護衛官(大卒程度)15.3倍がもっとも高く、7種類合計の倍率は2.7倍となった。

 国家公務員採用一般職試験(大卒程度)は、第2次試験を7月10日~26日に実施し、最終合格者を8月13日に発表した。一般職試験全体の採用予定者数5,016人に対し、申込者数は2万4,240人、受験者数は前年度比1,483人減の1万7,463人。合格者数は7,557人で、前年度(8,269人)と比べ8.6%減少した。このうち、行政区分は6,075人(前年度6,476人)、技術系区分は1,482人(同1,793人)だった。

 申込倍率(申込者数□合格者数)は3.2倍、受験倍率(受験者数□合格者数)は2.3倍。女性の合格者数は3,250人で、一般職試験全体の合格者数に占める女性の割合は43.0%で過去最高、行政区分における女性の割合も46.2%で、過去最高を更新した。技術系区分における女性の割合は前年度比0.3ポイント減の29.8%となった。

 一方、国家公務員採用専門職試験(大卒程度)は、採用予定者数1,820人に対し、申込者数は2万893人で、受験者数は前年度比1,555人減の1万3,472人。合格者数(7種類合計)は4,949人で、受験倍率は2.7倍となった。最終合格者に占める女性の割合は、前年度比1.9ポイント増の44.9%。特に食品衛生監視員の女性割合が高く、77.1%を占めた。

 各試験の倍率は、皇宮護衛官(大卒程度)が15.3倍、法務省専門職員(人間科学)が3.0倍、財務専門官が2.4倍、国税専門官が2.5倍、食品衛生監視員が3.1倍、労働基準監督官が3.2倍、海上保安官が3.0倍。

 最終合格者は、採用候補者名簿(5年間有効)に得点別に記載される。各府省等では採用候補者名簿に記載された者の中から、面接などにより採用者を決定。採用はおおむね2025年4月の予定。