石鎚山のふもとに“古民家宿” 「施設を足がかりに地域活性化を」若き移住者が描く里山の未来【愛媛発】

AI要約

愛媛・西条市に2024年夏にオープンした新しい宿泊施設「石鎚別荘ハレとあお」。オーナーは29歳の若き田村裕太郎さんで、古民家をリノベーションした施設で、自然体験を楽しめる。

田村さんは新潟出身で、自然関連の仕事を志し、西条市に移住。現在は宿泊・自然体験施設の代表を務める。

施設は「ハレ棟」「あお棟」の2つの建物からなり、それぞれ畳の広い空間や古民家の趣を楽しむことができる。料金や宿泊人数に応じて異なるプランが用意されている。

石鎚山のふもとに“古民家宿” 「施設を足がかりに地域活性化を」若き移住者が描く里山の未来【愛媛発】

霊峰石鎚山のふもと、愛媛・西条市大保木地区に、2024年夏、新たな宿泊施設がオープンした。「石鎚別荘ハレとあお」と名付けられたこの施設は、29歳の若きオーナー、田村裕太郎さんが手がけた古民家宿だ。

石鎚の豊かな自然と里山暮らしの魅力を感じてほしい。

オーナーの田村さんは新潟・新発田市出身。

東京の大学を卒業後、「自然に関わる仕事がしたい」という思いから西条市にIターンした。宿泊・自然体験施設「石鎚ふれあいの里」に就職し、現在は施設の代表を務めている。

現在、施設の代表を務めるかたわら、もっと自由に山遊びや川遊びが楽しめる施設をつくろうと8月1日にこの古民家宿をオープンさせた。

田村さんは「僕がこの地域で5年間くらい暮らしてきて感じた楽しい経験を、1日だけ、1週間だけ来たお客さんでも経験できるような宿をつくりたくて『ハレとあお』をつくりました」と語った。

「石鎚別荘ハレとあお」は、空き家になっていた築60年の古民家2軒を借り受け、リノベーションしたものだ。

田村さんは「この古民家は立地的にも『千野々銀座』と言われてた石鎚の顔と言われる場所にある古民家なので、これを残していくというのは石鎚の顔を残していくことになるんじゃないか」と思いを語った。

木造2階建て一棟貸しの「ハレ棟」と、部屋貸しで山暮らしが体験できる「あお棟」の2棟で構成されている。名前はペットの犬のハレと猫の青助からつけたそうだ。

ハレ棟は一棟貸し切り4人までで3万3000円。1人増えるごとに4400円かかる(最大19名まで)。あお棟は個室1部屋利用2人までで8800円。1人増えるごとに4400円かかる(最大5名まで)。

ハレ棟は、対面式キッチンを備えた板間のリビングと続きの座敷はあわせて20畳の広さで、はりや欄間、土壁など昔ながらの日本家屋を感じることができる。

田村さんは「この立派なはりをそのままむき出しに見える状態にしてるのが1番のこだわりです」と自信を見せる。