おならがニオう原因とは? 我慢するとどうなる? おならの疑問にドクターが回答!

AI要約

おならの匂いは腸内環境の乱れを示すサインかもしれない。食事や運動、ストレスがおならの匂いに大きく関わることを知り、腸内環境を整えることが重要。

悪玉菌が発生させるガスがおならのニオイを発生させる。食事を工夫し、運動習慣をつけ、ストレスを軽減することでおならのニオイを軽減することができる。

善玉菌を増やし、悪玉菌を抑えるためにはバランスの取れた食事や適度な運動、ストレス管理が必要。健康な腸内環境を保つために心がけよう。

おならがニオう原因とは? 我慢するとどうなる? おならの疑問にドクターが回答!

自分のおならの匂いが気になる人は要注意! もしかしたらそれは腸内環境が乱れているサインかも。腸活の専門家・小田木先生の解説とともに、今取り組むべき“屁活”をご紹介します!

高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科

小田木 勲院長

国内外の最先端医療現場で培った臨床経験をもとに、自身が生まれ育った地で地元のかかりつけ医として活躍。わかりやすく丁寧な説明で信頼を集め、YouTubeチャンネルも開設。

「おならは、およそ7割が食事を食べる際に体内に取り込んだ空気、残りの3割が食物を腸内で分解する際に悪玉菌から発生されるガスで構成されていて、ニオイを発するのは後者。悪玉菌がガスを発生しなければ、おならはほぼ無臭なんです。しかし、悪玉菌を増殖させる食品を多く摂ったり、腸に過剰なストレスがかかったりすると、ガスの発生が促されてニオイが強くなる。おならの匂いは、まさに腸内環境のバロメーターなのです」(小田木先生・以下同)

「オナラを我慢すると、行き場を失ったガスと空気が腸を膨張させ、膨らんだ腸が神経を圧迫して張りや痛みを感じるようになります。膨張状態が続くと、腸が伸びて働きが低下し便秘を繰り返すようになってしまうので、我慢せずにその時々で出すことが大切です。1日のおならの平均回数は10回前後と言われていますが、あくまで目安であり、人によってさまざま。平均より多くても少なくても、腸に違和感がなければ問題ありません。オナラの音を気にする人も多いと思いますが、音が大きいほどオナラに含まれる空気が多くガスの濃度が薄まり、いわゆる『すかしっぺ』は空気が少なくニオイの濃度が濃くなっている可能性があります」

「おならのニオイに大きく関わるのは、食事、運動、ストレスの3つの要素。同じものを食べていても、運動習慣やストレスの有無でおならのニオイも違ってきます。悪玉菌を増やさないための生活習慣を心がけましょう」

1.食べ物

「肉をはじめとする動物性タンパク質や脂質の多い食事は悪玉菌の大好物。そのため、悪玉菌の増殖を抑えるために食べ過ぎは控えたほうがベター。善玉菌を含む発酵食品のほか、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖などをバランスよく摂るようにしましょう」

2.運動不足

「ずっと座りっぱなしでいると足がむくむように、運動習慣のない人は腸の動きも停滞しがちです。それによりおならや便が排出されにくくなり、悪玉菌から発生されたガスも腸内に蓄積されます。ウォーキングやストレッチなど、簡単な運動を取り入れるだけで腸の動きが格段に良くなり、ガスの蓄積を予防することができます」

3.ストレス

「睡眠不足や食生活の偏り、精神的なストレスなどもおならの原因に。ストレスを感じることで交感神経が刺激され、腸の働きが鈍くなってしまいます。そうならないために、規則正しい生活を心がけて心身のストレスを取り除くことも大切です」