この手があったか! 夏ラフ対策はヘッド操作主義 藤井美羽

AI要約

藤井美羽プロがアマチュアゴルファーの悩みに回答。夏ラフ対策について、インパクトのヘッド操作を重視した独自の考え方を提案。

沈んだ状態でのスイングには、ヘッドを戻すイメージを持つことで芝の抵抗に負けない力強いヒットを目指す。浮いた状態では両腕を伸ばし、ヘッドをボールの下に潜らせないように注意。

振り切り過ぎることやヘッドを後ろに持っていくことは避け、インパクトでのヘッド操作を意識してアプローチを行う。

この手があったか! 夏ラフ対策はヘッド操作主義 藤井美羽

今回からアマチュアゴルファーの悩みに応えてくれるのは、プロ2年目を迎えた藤井美羽(ふじい・みう)プロ。ジュニア時代から頭角を現し、高校3年生でプロテストに一発合格した20歳だ。現在は中京大学在学中の現役女子大生プロとして練習に励む毎日。トレーニングの一環として、キックボクシングで体幹の強さを鍛えている。そんな彼女が見出した上達に必要な考え方の一部を教えてもらう。

この手があったか! 夏ラフ対策はヘッド操作主義 藤井美羽がレスキュー♪

【アマチュアゴルファーXさんの悩み】

「グリーン周りのアプローチが苦手で、特にこの時季の深いラフに手こずっています…。ボールが沈んでいるときと浮いているとき、それぞれでうまくボールにコンタクトするには、どうすれば良いでしょうか?」

【藤井美羽のレスキュー回答】

ラフが困難な理由は、ボールが沈んでいるときは、どれだけ芝の抵抗を受けるか分からないこと。そして浮いているときはボールの下を潜(くぐ)ってうまくヒットできず、どちらも距離感が出しにくいからです。そこで今回は、私が普段から行っているインパクトのヘッド操作を重視した独自の考え方をお教えします。

芝の抵抗には負けたくないけれど、そんなに強くは打ちたくない――。ボールが沈んだ状態では、そんな中途半端な気持ちでいるとインパクトでスイングが緩みがちに…。では、振り抜かずに緩まず打つにはどうすれば良いのか。

沈んだボールを打つ際に芝の抵抗に負けないためには、インパクトでヘッドがトップスピードになることが理想です。そのために、インパクト直後に少しだけヘッドを戻すイメージを持ちます。実際はスイングの勢いでヘッドは後ろには戻りませんが、インパクトに集中できる分、力強くヒットすることができます。

ボールが浮いているときは、ヘッドがボールの下を潜ってしまうミスに気を付けましょう。浮いたボールに合わせてクラブを短く握り、両腕を最大限に伸ばして構えます。スイング中も腕は伸ばしたまま。腕の長さを変えないことでアドレス時よりヘッドダウンすることがなく、しっかりとミートすることができますよ。

・沈んだ状態では振り切ると危険!

・インパクトでヘッドを戻すイメージ。

・浮いた状態では両腕を伸ばす。

取材協力/知多カントリー倶楽部