身長150センチの西村優菜 スクワットダウンから“両ツマ先”で蹴って力強い球を打つ【女子プロのアイアン技】

AI要約

西村優菜は身長150センチと小柄ながら、飛距離よりも正確性を武器に米ツアー2年目のシーズンを送っている。彼女のアイアンスイングは腕と体を同調させるスペシャリストであり、下半身リードを作ってパワーを生み出している。

大西翔太による解説によると、西村さんのインパクトに向かう両ツマ先で地面を蹴り、力強いアイアンショットを打っている。練習法としては、両カカトを上げたまま構えてハーフショットすることが勧められている。

西村優菜は日本ツアーで通算6勝を挙げ、米ツアーでも活躍している。大西翔太は青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務め、スイング理論に精通している。

身長150センチの西村優菜 スクワットダウンから“両ツマ先”で蹴って力強い球を打つ【女子プロのアイアン技】

今季、活躍している女子プロたちのアイアンスイングには、アマチュアゴルファーの悩みを解決してくれるヒントがいっぱい。今回取り上げるのは、米ツアー2年目のシーズンを送っている西村優菜。身長150センチと小柄ながら、飛距離よりも正確性を武器に2年連続シードを確定させている24歳のスイングを、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太が解説する。

 

西村さんは腕と体を同調させるスペシャリスト。バックスイングでは手元が胸の正面から外れません。切り返しではスクワットのように沈み込み、左足、左ヒザ、腰、胸と下から順番に動かし、下半身リードを作っています。ダウンスイングの初期段階で足裏全体に乗っている感じがいいですね。ツマ先やカカトに乗ると、前傾が崩れてしまいます。

 

細かく見ていくと、左ヒザを少し開いて下ろしていくことで、トップで作った捻転差をさらに大きくして、パワーを補っている。そして、インパクトに向かって両ツマ先で地面を蹴り、力強いアイアンショットを打っています。真似するときに注意したいのは、カカトを無理に上げようと意識しないこと。上体が伸び上がってコスリ球が出ます。

 

練習法としては、両カカトを上げたまま構えてハーフショットするのがいいでしょう。バランスを崩さないように注意しながら、切り返しで少し沈み込んで、インパクトでツマ先を蹴っていくと、西村さんの足の使い方が分かります。

 

■西村優菜

にしむら・ゆな/2000年生まれ、大阪府出身。日本ツアーで通算6勝を挙げ、昨年から米ツアーに本格参戦している。今季の最高成績は「HSBC世界選手権」の3位。スターツ所属。

 

■大西翔太

おおにし・しょうた/1992年生まれ、千葉県出身。青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務めてツアーを転戦。スイング理論に精通し、ジュニアゴルファーの指導も行うなど、多方面で活躍している。プロゴルファーの大西葵は実の妹。

 

◇ ◇ ◇

 

●アイアンショットはダウンブローに入れて強い球を打ちたい。関連記事の【渋野日向子は上げながら左に踏み込み“深いタメ”を作る】では、渋野日向子の“深いタメ”からハンドファーストに打つアイアンショットについて、大西翔太が解説している。