「史上最悪の選手村だった」イタリア人水泳金メダリストの発言が話題に！
トマス・チェッコンは、選手村の生活環境を批判し、眠れない状況に悩んでいた。他のアスリートたちも食事の質や量に不満を抱いていた。
批判が一連の新聞記事やSNSで話題となり、サウジアラビアのボート選手がトマスのうたた寝を撮影するなど、さまざまな反応が生まれた。
トマスは「フェイクニュース」と反論し、イタリアに戻って家族と休暇を過ごすことを楽しみにしている。
100m背泳ぎ金メダリストのトマス・チェッコンは、選手村での生活環境を批判したことで注目を浴びたが、自分が引き起こした反響の大きさが理解できないと語った。これは、イタリアに帰国する前日にオメガハウスでマダムフィガロに対して明かしたものである。
すべてが彼に注目を集めた。まず、モデルのような体型が彼をパリ五輪のセックスシンボルにした。次に、彼は7月29日に100m背泳ぎで金メダルを獲得し、4×100m自由形リレーでは銅メダルを獲得するという実績をあげた。そして最後に、選手村での生活環境に対する批判だ。
「皆が史上最悪の選手村だということを話題にしていた。それほど悲劇的ではないけれど、水泳選手やアスリートにとって条件はあまり良くない」と彼は語った。8月5日、オリンピックの公式計時担当であるオメガが開設したオメガハウスでマダムフィガロの取材に対し、そのようにコメントした。
100m背泳ぎと4×100m自由形リレーの世界記録保持者であるイタリア人水泳選手のトマス・チェッコンは、選手村の暑さと騒音を批判し、そのせいでまともに眠れなかったと主張した。200m背泳ぎの予選で敗退した後、彼は特にこのことについて言及した。
「決勝に進めなかったのは残念だけど、疲れすぎていた。夜も昼も眠れない。普段、家にいるときはいつも午睡するけれど、ここでは暑いしうるさすぎる。選手村にはエアコンがなくて暑いうえに食事もまずい。たくさんの選手がそのせいで村を去っている。これはアリバイでも、言い訳でもないよ。これが現実だ。知らない人もいるだろうけれど」と彼は英日刊紙『ザ・サン』に説明した。彼と同様に、他のアスリートたちも食事の質やそのたんぱく質の量が少なすぎると不満を漏らしている。イギリスチームは自分たちのシェフを呼ぶほどだった。
これらの批判は、一連の新聞記事やSNSでの反応を引き起こし、数日後には多くの憶測を生むことにもなった。サウジアラビアのボート選手フセイン・アリレザは、トマス・チェッコンが選手村の敷地内にあるベンチの足元でうたた寝をしている短い動画をInstagramに投稿した。新聞やネットユーザーによると、この選手は段ボール製のベッドよりも芝生の方が快適だったため、芝生の上で寝たのだという。
「フェイクニュース」とフセイン・アリレザはInstagramでコメントした。「リレーの競技が終わった後に公園に行って、一時間ほど昼寝をしただけ。なぜこれがバイラルになったのかわからない！」と、トマス・チェッコンも明らかに楽しげに語った。間もなくイタリアに戻るスポーツマンの彼は、この論争を終わらせたいのだろう。今後の予定は？ 自分のベッドで眠り、家族に会い、休暇を過ごすことだ。
