総合ビタミン剤の使用者は死亡率4%増…39万人調査で判明

AI要約

サプリメントは健康維持のために利用されるが、科学的な効果が疑問視されている。最新の研究では総合ビタミン剤の長期使用が死亡リスクを増加させる可能性が示唆されている。

ビタミンが不足している人には効果がある可能性があるが、単純にビタミン剤を摂取するだけでは健康につながらないことが示されている。

健康維持のためには運動や食事制限などのハードルの高い方法が推奨されているが、それが実践されない現状がある。

総合ビタミン剤の使用者は死亡率4%増…39万人調査で判明

【医者も知らない医学の新常識】

 健康維持のためにサプリメントを使用されている方は多いと思います。国も将来的な医療費の削減のため、予防に力を入れています。

 ただ、医療機関などで指導される病気の予防というのは、運動であったり、食事制限であったり、結構ハードルの高いものが多く、実行されないことが多いのが実際だと思います。一方でサプリメントはただ飲むだけですから、それで健康が維持出来るなら……と利用する人が多いことは、ある意味当然かもしれません。

 しかし、サプリメントにはどの程度の効果があるのでしょうか? その効果は本当に科学的に証明されているのでしょうか?

 サプリメントの代表は「総合ビタミン剤」です。一番古くから使用されているサプリメントと言って良く、アメリカでは大人の3人に1人が使用していると報告されています。

 今年の米国医師会関連の医学誌に、大規模な疫学データを解析した研究結果が報告されています。トータルで39万人を超える住民に調査を行ったところ、総合ビタミン剤を長期使用している人は、使用していない人と比較して、色々な理由で死亡するリスクが、低下するどころか4%増加していました。

 もちろん、ビタミンが不足気味の人では、健康維持に有効な可能性はあるのですが、「ビタミン剤を飲んでいるから健康」という思い込みは科学的なものではないようです。

(石原藤樹/「北品川藤クリニック」院長)