あの人の咀嚼音を何とかしたい! 食事マナー違反がひどい発達障害・グレーゾーンの人に効果的な「2つの言い方」

AI要約

食事のマナーを守れない人に改善を求めるためのヒントを提供します。

発達障害のある人や特性がある人に対する伝え方に工夫が必要であることを示唆します。

注意する際には、具体的なアドバイスをすることや子どもを介して伝える方法が効果的であることを述べています。

あの人の咀嚼音を何とかしたい! 食事マナー違反がひどい発達障害・グレーゾーンの人に効果的な「2つの言い方」

音を立てて食べる、食べながら話す、こぼす……食事のマナーが守れない人に改善を求めるには、どうすればいいのでしょうか。発達障害がある夫のマナー違反に悩まされることが多かった漫画家・野波ツナさんが、新刊『発達障害・グレーゾーンの あの人の行動が変わる言い方・接し方事典』からヒントをご提供します。

『発達障害・グレーゾーンの あの人の行動が変わる言い方・接し方事典』(野波ツナ/著、宮尾益知・滝口のぞみ/監修)は好評発売中!

発達障害がある、あるいは診断はないけどそれっぽい特性が強い「あの人」は、他者からの視線には鈍感で、自分を客観視することがなかなかできないそうです。

下のマンガの「あの人」=ネコが食事のマナーを守れず、それをパートナー(ウサギ)から注意されても納得できないのは、もしかしたらそんな特性のためなのかもしれません。本日も夫婦間に不穏な空気が流れ始めました……。

このように何度注意しても直らないなら、もしかしたら「あの人」には伝え方に少し工夫が必要なのかもしれません。

まず、「あの人」には「~しないで」というNG指令はやめて、何をすればいいかハッキリわかる言い方で「よい食べ方」を伝えたほうが聞き入れてもらえます。

たとえば、「嚙みながら口を開けないで」ではなく、「口に食べ物を入れたら、口を閉じていたほうがスマートだよ」とアドバイスをするという言い方があります。

「猫背で食べると胃に負担がかかるから、背中は起こしたほうがいいよ」と、まずデメリットを強調してからアドバイスするのもいいかもしれません。

発達障害の専門家である宮尾益知先生からは、子どもを介して伝える方法を教えていただきました。たとえば、「あの人」が見ているところで、子どもに「これが正しい食べ方だよ」と教えるのです。こうしたほうが、「あの人」に直接注意するより、すんなり入っていくことがあります。

ただし、マナーを守れない「あの人」を反面教師扱いして、聞こえよがしに「あんな食べ方はダメだ」と子どもに言うのは本人を傷つけるだけなので、慎んだほうがいいそうです。