【40代、50代・痛みも疲れも「脱力」で解消! ②】腕を上下・前後に振るだけで肩や腰の力みが取れる!
現代社会における心身の疲労や不調の原因として、常に緊張した状態にあることが挙げられる。
この緊張を解消し、心身を脱力させることが重要であり、そのためには『脱力スワイショウ体操』が効果的である。
この体操は筋肉や関節の緊張を緩めるだけでなく、呼吸やインナーマッスル、自律神経などの健康にも良い影響を与える。
現代の生活では常に心身が緊張した状態になりがちだ。するとやがて首や肩のこりだけでなく自律神経が乱れて、さまざまな不調が現れることも。そうならないためには心身を脱力することが必要だ。その有効な方法を、「頑張らない筋トレ『体芯力®』」パーソナルトレーナーの鈴木亮司さんに伺った。
仕事や家事に追われる日々と人間関係、加えてスマホやパソコン画面を凝視する時間が長いことで、私たちの心身は常に緊張している。
「力みは筋肉の緊張からの首や肩のこりだけでなく、自律神経が乱れることで不眠や慢性疲労、うつ症状など、心身の不調の大きな原因になります。私たちの生活には、意識的に脱力することが必要です」(鈴木さん)
※詳しくは第1回【40代、50代・痛みも疲れも「脱力」で解消! ①】参照。
「そこで私がおすすめしているのが、心身を効果的に脱力させることができる『脱力スワイショウ体操』です。
スワイショウとは中国語で『腕を放り出す』という意味で、太極拳や気功で行われる準備体操のようなものです。『脱力スワイショウ体操』はこのスワイショウをヒントに、脱力することにフォーカスして、私が考案したメソッドです。
普通のスワイショウと違うポイントは、自然の揺らぎを大切にして、腕や手、脚を動かしたときに、流れに任せて体も揺らしていくところです。これにより、緊張した筋肉や関節が緩み、深い呼吸ができるようになります。
腕を振ると頭も同時に揺れるため、三半規管が鍛えられ、バランス感覚がよくなり姿勢の改善が期待できます。眼球が上下左右に動くので、視覚が活性化されます。
一定のリズムで同じ動きを繰り返すことで、瞑想状態になり脳の前頭前野の休息に。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が促され、リラックス状態を示すα波が出ます。そのため『動く瞑想』とも呼ばれています。しかも簡単なので、誰でも気軽にできることが大きなメリットです」
【脱力スワイショウ体操】の効果
・筋肉と関節が緩む(首・肩・腰のこり、痛みの解消)
・呼吸が深くなる(疲労回復)
・インナーマッスルが整う(姿勢の改善、足腰の強化、運動能力の向上)
・自律神経が整う(不眠の解消、血圧の安定)
・三半規管が鍛えられる(眼精疲労の解消、姿勢の改善)
・精神の安定(うつ症状の改善、やる気が出る)