「キュウリも経験した事のない暑さでは?」牧草、日当たり調整、水やり工夫…毎年新しい対策で美味しいキュウリをつくる生産者
宮崎市のキュウリ生産者が猛暑に対応する取り組みを紹介。畑での暑さ対策や水やり方法に工夫を凝らしている。
小浦さんの取り組みの成果で畑の出荷量は順調で、おいしいキュウリが生産されている。
暑さによる影響を受けないために、毎年新しい方法を取り入れる必要性を認識。
冷や汁やサラダなど夏の食卓に欠かせないキュウリ。スーパーで「高くなってきてるなぁ」と感じる方もいるのでは?連日続く猛暑、キュウリの生産者は暑さ対策に工夫を凝らしている。
訪ねたのは、宮崎市高岡町の小浦繁弘さん。約20aの畑でキュウリを栽培している。
キュウリ生産者・小浦繁弘さん:
キュウリも経験したことのないような暑さじゃないですか。僕らも日中は暑くて仕事ができません。
宮崎では夏場はキュウリの出回る量が少ないうえに、2024年は猛暑の影響で実がつかず「キュウリもまいっている」という声も…。
ーー小浦さんの暑さ対策は?
キュウリ生産者・小浦繁弘さん:
私はご覧の通り草山なんですよ。草山の中でキュウリ作っているんですよ。
暑さ対策(1)土が乾燥するのを防ぐために牧草を植える
暑さ対策(2)支柱の上を葉や茎で覆うことで日あたりを調整
暑さ対策(3)一般的にはチューブを畑全体に張って行う水やりも独自の方法で行う
小浦繁弘さんは「木漏れ日が入って、中が涼しくて、湿度があって、そういう状態を作ってやるのが1番かなと思っている」と話す。
対策の成果が出て、小浦さんの畑の出荷量は平年並みの12tから13tを見込んでいて、おいしいキュウリができているという。
小浦さんは、「今までと同じようなやり方では通じない。何かしら新しいものを取り入れていかないと次につながらないと思う。」と話す。そして、「来年もまた違うことを考えられたら良い」とアイデアは尽きそうにない。
年々厳しくなる暑さに合わせ、私たちの生活の中でも、毎年、変えていける対策があるのではないだろうか。
(テレビ宮崎)