酸味と甘み整い、玉太り十分 「夏さやか」選果作業始まる

AI要約

鳥取県内で露地栽培される青梨の先陣を切り、県オリジナル品種のわせ梨「夏さやか」の選果作業が始まった。

選果場では青々と育った梨を確認し、生産者らが手作業で梨を選別していた。

わせ梨「夏さやか」は酸味とさわやかな肉質感があり、盆前まで出荷される予定。

酸味と甘み整い、玉太り十分 「夏さやか」選果作業始まる

 鳥取県内で露地栽培される青梨の先陣を切り、県オリジナル品種のわせ梨「夏さやか」の選果作業が31日、米子市淀江町小波のJA鳥取西部米子・あいみ果実選果場で始まった。選果場では青々と育った梨を生産者らが手に取り、虫食いによる変形などがないか確認していた。酸味とさわやかな肉質感があり、盆前まで出荷が続く。

 同JA管内では最も早く収穫時期を迎える品種で、13軒の生産者が80アールで栽培している。今年は春先からカメムシなどの虫の被害に悩まされたが、適度な降雨と晴天に恵まれ、玉太りもよく糖度も十分だという。

 同選果場では今年初めてとなる選果が行われ、生産者らがローラーで運ばれた梨を選別し、大きさごとに機械で分けられた梨を箱詰めしていた。

 地元のほか京阪神や広島県などの市場に出荷され、同選果場では、8月上旬までに1千ケース(1ケース10キロ)、550万円の販売を見込んでいる。

 長谷川彰一米子・あいみ果実部長(63)は「酸味と甘みが整い、玉太りも十分。露地栽培の青梨はこの時期少なく、水分補給も兼ねて味わってほしい」と話した。