米シェブロン、テキサスに本社移転 気候重視のカリフォルニア州に不満

AI要約

米石油大手シェブロンが本社をカリフォルニア州からテキサス州に移転することを発表。

テキサス州に5年以内にほぼ全ての機能を集約する決定を下した理由は、加州の気候変動対策への圧力を避けるためとみられる。

シェブロンのCEOは、加州の政策がコストを引き上げ、消費者を痛めつけるとして不満を表明。

 【ニューヨーク時事】米石油大手シェブロンは2日、本社を西部カリフォルニア州から南部テキサス州に移転すると発表した。

 今後5年でほぼ全ての機能をテキサスに集約する。気候変動対策を重視する加州当局によるエネルギー業界への風当たりを嫌ったとみられる。

 地球温暖化対策に熱心な民主党が牙城とする加州は近年、複数のエネルギー大手を相手に訴訟を起こすなど、業界への圧力を強化。これに対し、米メディアのインタビューに応じたシェブロンのワース最高経営責任者(CEO)は、「コストを引き上げ、消費者を痛めつけ、投資を抑制するような政策を多く打ち出している」と不満を強めていた。