誰が来てくれと頼んだ!…年金月23万円・元消防署長の79歳父、1年ぶりに帰省した54歳長男を追い返そうとした“切なすぎる理由”【CFPの助言】

AI要約

父親の突然の異変に気づいた長男が帰省すると、驚く光景が待っていた。

父親は母親が亡くなった後、一人暮らしになり急激な環境の変化でストレスを抱えていた。

父親の異変に気づいた長男が状況を確認するため、帰省することにした。

誰が来てくれと頼んだ!…年金月23万円・元消防署長の79歳父、1年ぶりに帰省した54歳長男を追い返そうとした“切なすぎる理由”【CFPの助言】

熟年離婚や配偶者の死によって一人暮らしとなった高齢者は、急激な環境の変化が大きなストレスとなり、本人にさまざまな悪影響をおよぼすことが少なくありません。79歳の父親も、3年前に妻を亡くし、悲しみから「驚きの行動」に。父親の異変を感じとった長男が帰省すると、そこにはまさかの光景が広がっていたのでした……詳しくみていきましょう。

剛さん(仮名・54歳)は、大手企業に勤めるサラリーマンです。都内の分譲マンションに、1歳年下の妻と2人で暮らしています。

剛さんの母親は3年前に亡くなっており、現在は79歳の父親が1人、剛さんも高校まで過ごした戸建ての実家に住んでいます。

剛さんが父親と最後に会ったのは約1年前、母親の3回忌のときです。それ以来、仕事が忙しく帰省できていません。しかし月に1度はテレビ電話で安否確認を行っていました。

そんななか、数ヵ月前から父親が「機械の調子が悪い」と、テレビ電話を拒否するようになりました。仕方なく声だけで安否を確認しますが、以前に比べ少し怒りっぽい様子で、「あぁ、なにも変わりはないから」とすぐに切られてしまいます。

ある日、母が亡くなって3年目の命日に備え、久しぶりに実家に帰ろうと日程を相談したところ、父親は次のように言い、遠回しに断られてしまいました。

「あぁ、こっちは大丈夫だから。住職と話してさ、今後は3年と7年ごとに法要をお願いすることにしたから。だから次は7回忌でいいよ。祥月命日や月命日は、住職に来てもらって俺がやっとくから、わざわざ帰ってこなくていい。交通費がもったいないだろう」

これまでは「今度はいつ帰ってくるんだ」と剛さん一家に会うのを楽しみにしていた父親なのに、なにかがおかしい……胸騒ぎがした剛さんは、思い切ってアポなしで帰省することにしました。

次の休日、妻を連れて実家に帰ったところ、父親は留守のようです。持っていた合鍵で引き戸を開けると、そこにはまさかの光景が……。