北薩トンネル、内壁はがれ土砂流入 鹿児島、被害拡大のおそれも

AI要約

鹿児島県北部の北薩トンネルで路面が盛り上がり、コンクリート内壁がはがれ落ちて土砂がトンネル内に流入する異変が相次いでいる。

25日に異変が発覚し、長さ約50メートルにわたって舗装路面が浮き上がり、トンネルを全面通行止めに。

翌日にはコンクリート内壁がはがれ落ち、土砂が流入し、27日には土砂の流入が増えてトンネルの大半が埋まるほどに。

北薩トンネル、内壁はがれ土砂流入 鹿児島、被害拡大のおそれも

 鹿児島県は28日、北部の北薩トンネル(長さ4850メートル)で、路面が盛り上がり、コンクリート内壁がはがれ落ちて土砂がトンネル内に流入するなどの異変が相次いでいると発表した。原因はわかっておらず、被害がさらに拡大する可能性もあるとしている。

 県によると、北薩トンネルは出水市とさつま町を結ぶ高規格道路の一部で、2018年に供用が始まった。異変が起きたのは出水市側から約1.8キロの地点。25日午後1時ごろ、一般の通行車両と警察から通報があり、長さ約50メートルにわたって舗装路面が最大40センチほど浮き上がっているのを確認。現場を含む14.5キロの区間を全面通行止めにした。

 翌26日には、路面が最も盛り上がった付近のコンクリート内壁の一部が幅6~7メートルにわたってはがれ落ち、湧水や土砂がトンネル内に流入した。27日には土砂の流入が増え、トンネル断面の大半を埋めるほどになった。