17万部突破の絵本作家・はせがわゆうじ「酷暑に涼しいところでのんびりパンダを描ける幸せ。天国の両親に感謝」
絵を描くだけの人生を送ってきたはせがわさんのイラストエッセイ『なんだもんぱんだもん』が人生観について綴られている。
はせがわさんが自身の幸せを感じつつ、絵を描くことに感謝している様子が伝わってくる。
絵を通じて肩の力が抜けるような作品を描くことを目指すはせがわさんの姿勢が語られている。
「号泣注意」のキャッチコピーともに、読み聞かせ動画がTikTokで300万回再生されて話題となった物語『もうじきたべられるぼく』。動画だけで拡散されていた物語が、10年の月日を経て、絵本『もうじきたべられるぼく』として刊行され、版を重ねて話題になっています。自分は絵を描くだけの人生をこれまで送ってこれた。これって幸せなことだな~とつくづく思うはせがわさんです……。人生観がつまったイラストエッセイ「なんだもんぱんだもん」です。
* * * * * * *
◆なんだかごめんなさい!
のほほんとした毎日を送っているので
これでいいのかな~と思うことがいろいろあって
こんな灼熱の暑い夏も外で仕事してる人がいるというのに
自分は涼しい部屋で鼻歌うたいながら絵を描いてて
しかもこんなのんきなパンダとか描いてて
しかも忙しいふりしながら休みたい時休んで…
ごめんなさい!(誰にということなくなんとなく)
昔、娘たちとなんだったか言い合いになった時も
お父さんの仕事だって大変なんだから!
って言いながらやっぱりまぬけなパンダ描いてた時だから
なんの説得力もなかったし。
◆幸せなことだな~とつくづく思う
でもよく考えてみたら幸せなことだな~とつくづく思う。
絵を描くことしか能のないやつが絵を描くだけの人生を
ここまで送って来れたのだから。
好きなように描かせてくれるまわりの人すべてに感謝です。
自分は生まれた時に生死が半々だったらしく
親にああしろこうしろと言われたことがほとんどなく
ただ生きてればいいという育てられ方をしました。
それでこんなんなっちゃったんですけどね~
今ごろになって天国の両親にも感謝です。
これからもがんばり過ぎてる人の肩の力がぬけるような絵を
いっぱい描いていきたいと思います。