あなたの爪の切り方は間違っている!?“巻き爪”予防のための正しい爪切りの方法と靴の選び方4つのポイント

AI要約

巻き爪の予防には正しい爪の切り方と靴の選び方が重要です。スクエアオフカットや直線刃タイプの爪切りを使用して爪を適切に切り、適切な靴を選ぶことがポイントです。

爪を切る際には深爪を避ける、爪と皮膚の境界を明確にする、適切なタイミングで切ることが大切です。巻き爪になっている場合は炎症や強い痛みがあれば医療機関に相談することを勧めます。

爪の切り方や靴の選び方を正しく行うことで、巻き爪のリスクを軽減し、足の健康を維持することができます。

あなたの爪の切り方は間違っている!?“巻き爪”予防のための正しい爪切りの方法と靴の選び方4つのポイント

悪化すると痛みが増すだけでなく、日常生活にも影響を及ぼす可能性がある「巻き爪」。

靴選びや日々の爪切りを適切にしていないと、気づかないうちに“巻き爪予備軍”になっていることもあるという。自分は大丈夫だと過信はしないでほしい。

皮膚科学に特化する製薬会社・マルホ株式会社は、巻き爪を主とした足に悩みをもつ人を対象に「巻き爪・巻き爪治療に関する調査」を5月に実施。この中で、多くの人が間違った爪の切り方をしていることが分かった。

まず、足に違和感がある人・巻き爪に悩む人が参加する「足ケア講座」での手上げアンケートでは、参加者40人のうち38人が「正しい⽖の切り方を実践出来ていない」と回答した。

参加者の95%が間違った爪の切り方をしていた結果に、マルホの担当者は「予想通りの結果」とコメントした。

「家庭での教育や学校で爪のケアに関する詳しい指導が行われることは少ないことや、一般の方は医師や専門家の指導を受ける機会が少なく、また、『たかが巻き爪』と医療機関に行くことを避ける傾向があるためです」と、正しい爪の切り方に関する情報に触れる機会が少ない現状があるとのことだ。

また別の調査で、足の違和感や巻き爪に悩む78人に靴の選び方を聞いたところ、 約3人に1人が“足に合っていない靴”を履いていた。

これについて、マルホの担当者は「多くの人が適切な靴を選ばずにいるため、巻き爪や足の問題が発生しやすくなっています。正しい靴の選び方についての啓発が必要です」としている。

では、巻き爪を予防するためにどんなことを意識すべきだろうか。

正しい爪の切り方や靴の選び方をマルホの担当者に聞いた。

――巻き爪の予防に役立つ、正しい爪の切り方は?

1. スクエアオフカットに切る

爪を四角に切り、角を少し丸める「スクエアオフカット」に仕上げることが推奨されています。爪の端が皮膚に食い込むのを防ぐため、巻き爪や陥入爪の予防に効果的です。

2. 直線刃タイプの爪切りを使う

カーブのない直線刃タイプの爪切りを使うことで、スクエアオフの形に切りやすくなります。また、ニッパータイプの爪切りも少しずつ切り進めるのに適しています。

3. ヤスリで仕上げる

爪を切った後は、ヤスリを使って爪の切断面を滑らかに整えます。双方向に往復してこするのではなく、一方向にスライドさせることがポイントです。

4. 爪を切る頻度

足の爪は3週間から1カ月に1回の頻度で切るのが適切です。頻繁に切りすぎると深爪になりやすく、爪が長すぎると靴からの負担を受けやすくなります。

――爪切りで意識すべきポイントはある?

1. 深爪を避ける

深爪は巻き爪の原因になるため、爪を短く切りすぎないようにしましょう。爪の白い部分が少し見える程度に切るのが目安です。

2. 爪と皮膚の境界を明確にする

爪切りを行う前に爪の周りの汚れや角質を取り除くことで、皮膚を誤って切るリスクを減らすことができます。

3. 適切なタイミングで切る

お風呂上りなど爪が柔らかい時に爪を切ると割れにくくなります。また、爪が割れやすい場合は爪切りではなく爪やすりを使うのも有効です。

――巻き爪になってしまった時、自分で爪を切ってもいいの?

巻き爪になっても自分で爪を切ることは可能ですが、既に炎症を起こしていたり、強い痛みがあったりする場合は、自分で爪を切るのを避け、皮膚科などの医療機関に相談することをおすすめします。無理に切ると悪化する可能性があります。

切り方としては、一度に大きく切ろうとせず、少しずつ刃先を使って切ることで、切りにくい巻き爪も切りやすくなります。

また、非常に重要なのが、爪の端までちゃんと切ることです。爪が巻いているとまっすぐ切ったつもりでも爪の端に棘ができてしまうことがあり、これが陥入爪の原因となってしまいます。

さらに、爪の切断面からは水分が逃げやすいため、ハンドクリームやネイルオイルで保湿することも重要です。

以上が“正しい”爪の切り方だ。一方で冒頭紹介したように、約3人に1人が“足に合っていない靴”を履いているという結果が出た調査もあった。靴の正しい選び方とはどのようなものなのだろうか。