そうめんの正しい保存方法とは 開封前は常温ストックで良い? 栄養士に聞いた

AI要約

夏に食べたくなるそうめん。乾麺タイプのそうめんの正しい保存方法や注意点について。

湿気を嫌うそうめんは、未開封の場合は冷暗所で風通しの良い場所に保管。

においを吸収しやすいため、保存場所には注意が必要。

そうめんの正しい保存方法とは 開封前は常温ストックで良い? 栄養士に聞いた

 夏に食べたくなるそうめん。食卓に登場する機会が増えるので、この時期、乾麺タイプのそうめんを家にたくさん常備している人もいるでしょう。そうめんは、木箱や袋に入っているなど、商品によってさまざまですが、暑い季節は未開封のものをどこにストックしたらいいのか迷うことも。「正しく」保存して、おいしさを長持ちさせるコツや、そうめんの豆知識について、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。

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 定番の乾麺タイプのそうめんは、湿気を嫌うので、開封前であれば「直射日光の当たらない冷暗所で風通しの良い場所」にストックすることが推奨されています。基本的には賞味期限が2~3年と長い食品ですが、最近の猛暑では室内の温度や湿度も上がりやすく、保存の状態によっては、期限内でも湿気が原因でカビがはえたり虫がわいたりする可能性も。

 したがって、床下やシンク下収納、納戸など、湿気がこもりやすい場所でのストックはおすすめしません。冷暗所がない場合は、ジッパー付きの密封できる保存袋に入れ替えて、冷蔵庫で保存するのが良いでしょう。

 また、そうめんには、においを吸収しやすい特徴があります。冷蔵庫内では、ニンニクやショウガ、カレーやキムチなどのにおいが強い食品を近くに置かないようにしましょう。家の冷暗所でストックする場合は、石けんなどにおいがあるものと一緒にしないよう気をつけてください。

 とくにこの季節は、そうめんの買い置きをストックしていることが多いでしょう。未開封だとそのまま放置しがちですが、おいしさをキープするために今一度、保存場所を確認するのも大切です。

 余談ですが、現在、多くのそうめんは機械で作られていますが、古くは手延べで作られるのが一般的でした。手延べは、練ったあとに油を塗りながら、麺によりをかけ、引き伸ばしていったそうめんです。「古物(ひねもの)」といって、手延べは製造後1~2年ほど熟成させたものがおいしいとされますが、これは温度や湿度などが管理された倉庫内で保存されたもの。家庭で保存したものは古物には当たらないので、誤解のないように注意しましょう。