首都圏なのに絶滅危惧種を含む “2,000種以上の動植物たち” が暮らす! 三浦半島「小網代の森」へ行ってきた【24年 散策レポート】

AI要約

神奈川県三浦市三崎町にある「小網代の森(こあじろのもり)」は、関東唯一の自然環境を残す森で、2,000種以上の生物が生息している。

小網代の森は「近郊緑地特別保全地区」に指定され、保全活動により2014年に一般開放された。

入場は予約や料金不要で、誰でも散策可能。ただし、ルールを守って行動しよう。

首都圏なのに絶滅危惧種を含む “2,000種以上の動植物たち” が暮らす! 三浦半島「小網代の森」へ行ってきた【24年 散策レポート】

 神奈川県三浦市三崎町にある「小網代の森(こあじろのもり)」をご存知でしょうか。

 三浦半島にある小網代の森は、約70ヘクタール(東京ドーム15個分)ほどの大きさで、川の源流から湿地、河口干潟までが人工物で遮られることなく連続して残っており、この自然環境は関東唯一となります。

 ふだんは森の陸地で暮らし、産卵時には海に入る“アカテガニ”をはじめ、絶滅危惧種を含む2,000種以上もの生物が生息しています。このような貴重な森のため、小網代の森は「近郊緑地特別保全地区」に指定され、三浦市やNPO法人をはじめ地域住民やボランティアによる保全活動が行われています。自然再生活動や園路整備のおかげで、小網代の森は2014年に一般開放されました。

 小網代の森の中には、山あいの谷に川の源流があり、その小川に沿うような形で木道や散策路が整備されています。約1.3km歩くと小網代湾へとつながる干潟にたどり着くことができます。歩きながら、徐々に植生や生き物が変化していくのを感じられると思います。

 小網代の森は、入場のための予約や料金は必要ありません。開場時間内であれば、誰でも散策することが可能です。

※貴重な自然が残る森です。必ずルールを守って散策しましょう。

 小網代の森へのアクセスは、京急線の終点 三崎口駅から「油壺」もしくは「三崎東岡」「三崎港」行きの京急バスに乗り、「引橋」という停留所で降りるのがオススメです。

 引橋側から木道を歩きはじめ、小網代湾へ抜けるルートが一般的ですが(森から海)、筆者は小網代湾側から引橋の方へ上がるルート(海から森)を歩きました。順番が逆ですが、歩いている場所は同じになります。

 油壺湾方面から行かれる方は、白髭神社を目指すと行きやすいです。県道216号油壺線を左折し、小網代湾沿いに建つ「リビエラシーボニアマリーナ」を確認しつつ、坂を下って行きます。

 そのまま進み、小網代湾沿いの道をさらに進むと「白髭神社」にたどり着きます。こじんまりとしていますが、パワースポットのような雰囲気がありますので、ぜひ参拝してみてください。