仕事の返事に「なるほどですね」は、アリかナシか。【ビジネスマナー】
口癖になってしまう「なるほど」の使用について、目上の方に対して控えるべき理由や代替フレーズについてアドバイスが述べられている。
口癖になってしまった場合の対処法や言葉のマナーについて、相手に不快を与えないためのコツが提示されている。
マナーコンサルタント・ビジネスデザイナーの西出ひろ子さんのプロフィールや著作について紹介されている。
本日は仕事の場で使っている人をちらほら見かける、あるワードから出題です。
A.正解は…控える方がいい
「特に目上の方に対しては『なるほど』『なるほどですね』は、控えるほうが無難です。同調の意味で使うときには、『おっしゃる通りです』などに言い換えてみましょう。『なるほど』という言葉自体に悪い意味はありませんが、言われた側は上から目線という印象を受けやすいフレーズと言われています。
ただ、口癖になっている言葉は、つい発してしまいます。言葉のマナーは、『相手に不快を与えない』『相手に好かれること』が根本にあります。笑顔で自然体のコミュニケーションができていれば、ちょっとくらい言葉の使い方を間違えても相手は不快にならないはずです。『なるほどって、言っちゃった…』と落ちこんだり、深く悩んだりしないでくださいね。大切なことは、次からどうするかです。
もし、つい口癖で『なるほど』と出たときは、その後に『なるほど、感動しました』『なるほど、初めて知りました。ありがとうございます』『なるほど、おっしゃる通りですね』などと、何かしら補う言葉をプラスすれば大丈夫です」
【監修】マナーコンサルタント・ビジネスデザイナー
西出ひろ子さん
ヒロコマナーグループ代表。参議院議員などの秘書を経て、マナー講師として独立。企業の人財育成を行ない、唯一無二の手法で結果と成果を出す指導は「マナーの賢人」として「ソロンモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組で紹介される。NHK大河ドラマや映画、CMなどのマナー監修、俳優、タレント、モデルへのマナー指導も行う。著作監修本は国内外で100冊以上、著者累計100万部を超える。社会人として必要なビジネスマナーのすべてを図解で紹介した「改訂新版 入社1年目 ビジネスマナーの教科書」(プレジデント社)は15万部突破。最新刊は「マンガでカンタン!マナーとビジネスの基本は7日間でわかります。」(Gakken)が7月発売予定。
構成/後藤香織