清澄白河「O2」のとうもろこしのシューマイが家で味わえる!dancyu元編集長発行人が追い求める日本一ふつうで美味しいレシピ

AI要約

植野広生さんが紹介する「とうもろこしのシューマイ」は、清澄白河の中国料理店「O2」で試される。シンプルで失敗のないレシピが特徴。

「O2」は東京江東区に位置し、スタイリッシュな店内で料理とワインを楽しむことができる。オーナーシェフの大津光太郎さんが、個性的な料理を提供。

大津光太郎さんは料理人になる夢を追いかけ、少年時代から料理に興味を持ち始めた背景を持つ。母の早世が料理への情熱をかきたてた。

清澄白河「O2」のとうもろこしのシューマイが家で味わえる!dancyu元編集長発行人が追い求める日本一ふつうで美味しいレシピ

食の雑誌「dancyu」元編集長発行人・植野広生さんが求め続ける、ずっと食べ続けたい“日本一ふつうで美味しい”レシピ。

植野さんが紹介するのは「とうもろこしのシューマイ」。清澄白河にある中国料理店「O2」を訪れ、皮で包まない、失敗要らずのシューマイを紹介。

新進気鋭の料理人としての呼び声高い店主の中国料理という枠組みにとらわれない個性が光る料理だ。

「O2」があるのは東京江東区、清澄白河駅。

「清澄白河というのは古い街で、近くに清澄庭園という岩崎弥太郎が整備したすごく素敵な庭園もあるし、歴史の文化的なものもあります」と植野さん。

植野さんは「5、6年前から色んな新しい店が出来ました。もともとはブルーボトルコーヒーという珈琲店さんができて、そこからいろいろな新しいお店ができました。昔ながらの店も残っているし、住宅街にいろいろと点在しています」と話し、店へ向かった。

清澄白河駅から徒歩4分のところにある「O2」。

スタイリッシュな店内は、ワイン片手に料理を楽しむ人々で大賑わい。

オーナーシェフの大津光太郎さんは、過去に植野食堂で放送した「おうちキャンプ飯」で、手軽にできる中華のキャンプ飯を教えてくれたシェフだ。

この日は、宮城県のワイナリーが作ったO2オリジナルワインの試飲会が行われていた。

試飲会に来ていたワイナリーの代表・目黒さんは、「全然違いますよね。中国料理のエッセンスを取り入れた“O2料理”でしかないと思います。料理とワインが共鳴し合っていてすごくお客様の満足度は高い」と絶賛する。

オーナーシェフの大津さんは、江東区、深川で生まれた。

野球少年で、中学、高校は野球に打ち込み、将来の夢はプロ野球選手だった。しかし、大津さんは「中学校くらいで、“プロになる人って違うな”って思ったんです。その時に料理をやっていこうかなって」と話す。 

中学生の頃から料理人を目指したという大津さん。それには人生を揺るがす出来事があったという。

「母が他界するのが早くて、小学校5年生の時でした。その時は父親がまだ40代の働き盛りの時で家に居ないことが多かったので、自分のご飯を自分で作ったりとかして。“どうしたら美味しくなるのかな”って考えてやるのが好きだったんです」と大津さん。 

植野さんは「その頃、何を作っていたんですか」と尋ねると、大津さんは「はじめは、卵かけご飯に何を足したらおいしくなるのか?ということをやっていました」と答える。

卵かけご飯に何を足したら美味しくなるのか?少年時代の大津さんは「バター、まあまあかな…」「かつお節…意外といける…」「とうがらし…おいしい!」と工夫を繰り返した。

大津さんは当時を「やっぱり今考えると旨味の成分があるじゃないですか。小学生のくせにそういうことをナチュラルにやっていた」と懐かしむ。