【ビジネスの極意】管理職に昇進して不安な人へ|管理職の不安の原因と解消法を解説

AI要約

管理職に昇進した際の不安について解説。リーダーシップ力、ワークライフバランス、成果達成への不安、管理職資質、上司と部下間の課題を取り上げる。

管理職の役割や魅力、自己成長への期待も述べられている。

不安の解消方法として、部下との信頼構築、業務効率化、必要なスキルの習得などが示唆されている。

【ビジネスの極意】管理職に昇進して不安な人へ|管理職の不安の原因と解消法を解説

管理職に昇進された方は、嬉しい反面不安もあるかと思います。マネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研」から、管理職に対する不安の解消方法を学びましょう。

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管理職への昇進の打診をされてうれしい反面、今より責任の重い立場になることに不安を覚える人は少なくありません。確かに、管理職は一般職よりプレッシャーもある立場ですが、その分やりがいも感じられます。

管理職としての不安を感じている人でも、その不安を解消することで、自信が持てるようになるのではないでしょうか。管理職の不安の原因や解消法、学ぶべきスキルなどを解説します。

企業のなかで、管理職は任意のチームや組織の最高責任者です。管理職にはどのような役割が与えられているのかをおさらいし、管理職として働くことの魅力について見ていきましょう。

◆管理職の役割

企業における管理職は、自分の部や課を持ち、その組織の長として目標達成の責任を担う人を指します。

一般的には部長や次長、課長など、最近はゼネラルマネージャーと呼ぶ企業もあります。一定の裁量権があり、部下やメンバーを統率しながら、与えられた業務を遂行するのが仕事です。

与えられる権限は企業によって異なりますが、予算管理や人員管理、売上管理に関する権限を付与されることが多いようです。

◆管理職の魅力

一般社員より業務範囲が広く責任が重い管理職ですが、その分やりがいや達成感を感じられる役職でもあります。

管理職になると裁量権が与えられるので、自分が仕事を動かしていると実感でき、充実感があります。

また、部下の人材育成に直接携われるので、成長を身近に感じられるでしょう。部下が成長することは、自分の業務負担が減少することに直結するため、やりがいを感じる人は少なくありません。

管理職になるのが不安という人は、どのようなことを感じているのでしょうか。管理職に対する不安や悩みを紐解いていきましょう。

◆自分がリーダーシップを発揮できるか不安

男女問わず、自分がリーダーシップを発揮できるのかという不安はよく見られる悩みのひとつです。

管理職には自分の持つ課や部、チームにおいて目標達成のために部下を引導するリーダーシップが求められるため、部下が自分についてきてくれるか不安になる人は多いでしょう。

リーダーシップは、部下からの信頼があってはじめて活きるものです。部下の失敗をフォローして、上司として責任をとり、挽回できる方法を一緒に考えることで、部下からの信頼もより強くなると考えられます。

◆ワークライフバランスが保てなくなるかもしれない不安

管理職になると業務量が増えるため、今よりも業務時間が長くなってワークライフバランスが保てなくなるのではと不安になる人も多いようです。

特に、女性の管理職の悩みで多いのが、結婚や出産のライフイベントを迎えた際にプライベートとの両立ができるかどうかという点です。そうした不安から、管理職への打診を断る人もいます。

確かに、これまでの業務にマネジメント業務も加わるとタスクが増え、調整が必要となるシーンが増えたり、業務時間が長くなったりする傾向がないとは言い切れません。

仕事はひとりでするのではなくチームでするものと捉え、自分の業務負担をどうすれば減らせるのかを考えて、判断する能力が必要になるでしょう。

◆求められる結果を残せるか不安

これまでは個人の目標達成だけを求められていたものが、管理職になるとチーム全体の目標達成の責任が生まれます。チームとして成果を残せるかというプレッシャーや責任感によって、不安が生まれることもあるでしょう。

また、トラブルが発生した際には、リスクを伴う判断を求められることもあります。

管理職になったら、チームとして目標達成するためには、自分ひとりが頑張るのではなく、部下に自分の成果を達成してもらうことが重要です。部下が目標達成できるよう導き見守ることが管理職の役目であると認識を持ちましょう。

◆管理職としての資質や能力があるか不安

そもそも自分は管理職に向いているのか、その資質があるのかと不安になる人も多いようです。事実、管理職には向き不向きがあることは否めません。

自身のモチベーションが高く責任感が強いのはもちろん、他のメンバーが良い結果を出せるようアドバイスをしたり、経営理念や求める業務内容を正しく伝えたりして、相手が結果を出すことを喜びと感じられる人は管理職向きといえます。

反対に部下を信用できずすべての業務を自分だけで抱え込むタイプは、管理職として成功するのは難しいでしょう。

自分に不足している部分に向き合い、足りていないスキルや知識を補おうとする姿勢が必要です。

◆上司と部下の間に挟まれる不安

管理職は上司と部下との板挟みになるのでは、というのも不安の原因のひとつ。

上司が示す方向性と部下の要望が異なる場合や、上司が求める成果を出せるだけのスキルが現場に足りていない場合などが当てはまります。

その場合に、中立な立場で上司と部下の橋渡し役を担う管理職には、高いコミュニケーションスキルや課題解決能力が求められます。