薄くなってきた歯は治せる?虫歯に一生ならない人っている?【働く30代が知っておくべき歯のすべて】

AI要約

オーラルケアについての疑問について、歯科医・歯学博士の照山裕子先生が答える。前歯の先端の修復方法や虫歯に対する抵抗力、定期的な検診とクリーニングの重要性について紹介。

前歯の先端の薄さは、食いしばりや歯ぎしり、酸性食品の摂取などが原因。修復方法として、ラミネートベニアで歯の表面を削ってセラミックを貼りつける方法がある。

虫歯になりにくい人も存在し、生活環境や遺伝が影響する。定期的な検診とクリーニングが重要で、3カ月に1回の訪問が推奨される。

薄くなってきた歯は治せる?虫歯に一生ならない人っている?【働く30代が知っておくべき歯のすべて】

オーラルケアについての細かい疑問はまだまだいっぱい! 照山先生にズバリお答えいただいたのでご紹介!

●教えてくれたのは

歯科医・歯学博士 照山裕子先生

歯科クリニックにて診療を続ける傍ら、口腔ケアの伝道師としてメディア出演も多数。近著は『“食べる力”を落とさない! 新しい「歯」のトリセツ』(日経BP)。

A.歯にセラミックを貼りつけるラミネートベニアなどの方法で修復可能

「前歯の先端は、食いしばりや歯ぎしりの癖があってギリギリと歯を噛み合わせていると薄くなってくることがあります。また、柑橘類など酸性の食品をよくとる人も、歯の表面のエナメル質が酸で溶けて薄くなってくることが。まずはクリニックで原因を突き止めてもらい、その習慣をやめることです。治す場合は歯の表面を削ってセラミックを貼りつけるラミネートベニアという方法などで修復可能です。クリニックで相談してみましょう」

A.います。虫歯菌に対する抵抗力がある人

「虫歯に一生ならない人はいます。遺伝も関係していると思いますが、もともと虫歯菌への抵抗力が強い人は一生なりません。虫歯や歯周病になりやすいかどうかには生活環境が大きく影響し、親が虫歯や歯周病になりやすい生活をしていたら、子どももなりやすいです。また、親が虫歯菌や歯周病菌を持っていたら、子どもに食べ物を口移ししなくても菌は移りやすく、子どもに歯が生えてきたときに菌が定着してしまいます。また、恋人同士などでも菌が感染することもあります」

A.検診とクリーニングで3カ月に1回は行けるといいですね!

「歯並びがキレイで、特にお口の中に問題がない人は、半年に1回程度でもよいですが、理想的には3カ月に1回はクリニックに行くのがおすすめです。そして歯の検診とクリーニングを受けましょう。定期的に歯の検診や歯石除去を行なっている人ほど、年齢を重ねても歯を失いにくいことがわかっています。痛くて我慢ができなくなってから駆け込むのでなく、予防を心がけましょう」

取材・原文/和田美穂  

※BAILA2024年6月号掲載