人生で初めて購入した車は驚きの1台 JK時代に旧車に興味 前オーナー「まさか女の子とは」

AI要約

26歳女性オーナーが、燃費や新しいテクノロジーに目を向けず、手に入れた初めての愛車はマニュアル車であり、乗る楽しさを語る。

輸入中古車屋で見かけたグリーンの車に触発され、旧車に興味を持ったびーとんさんは、19歳で免許を取得後、自らMT車を運転し始め、愛車のクラウンMS105を手に入れる。

MTの楽しさを知った教習所での経験やSNSを通じての奇跡の出会い、そして目指した条件にぴったりな状態の愛車を手に入れた喜びを語る26歳女性オーナー。

人生で初めて購入した車は驚きの1台 JK時代に旧車に興味 前オーナー「まさか女の子とは」

 免許取得後、初めて購入した愛車は生涯の伴侶のように忘れがたいもの。最近はハイブリッド車や電気自動車(EV)など、燃費も考慮したさまざまなタイプの新車が市場に並ぶ中で、そこには目もくれず、意外過ぎるマニュアル(MT)車を“ファーストカー”に選んだ26歳女性オーナーがいる。引き渡しの際、前オーナーも驚いたという、びーとんさんに詳しい話を聞いた。

 車体のグリーンカラーが渋い、国産のMT車。これが、びーとんさんの愛車だ。免許を取って正真正銘の1台目。「自分で操っている感があるのがすごく楽しくって」と笑顔を見せる。

「乗り心地はめちゃくちゃ最高です。ふわふわだし、段差とかでも全然吸収してくれるし。昨日ちょうど後ろに乗ったんですよ。最高ですね。めちゃくちゃ寝れる(笑)。運転も癖がないんですよ。だから誰でも運転しやすいし、めちゃくちゃいい車です、この子」とほれ込んでいる。

 乗るだけでテンションが上がる車は、1979年式のトヨタ・クラウンMS105(後期型)。昨年2月に購入し、7月に納車。もうすぐ1年を迎える。

「1番好きなところが内装なんですよ。飛行機のコックピットみたいで、もう常にるんるんです」

 旧車に興味を持ったのは、高校時代だった。

「アルバイト終わりに、夜中なんですけど、自転車でフラフラしながら帰っていたら、輸入中古車屋さんが道沿いにあったんですけど、そこにぼやっと光で照らされていた緑の車がありました。うわ、何この車と思って自転車降りて、名前だけ知ろうと思って、こうやって(のぞいて)見て、へえーそうなんだ、みたいな。そこからです」

 車の正体はデイムラー・ダブルシックスだった。衝撃を受けたびーとんさんは、19歳で免許取得後、本格的に旧車を探し始める。調べるうちに、ダブルシックスが旧車初心者にはややハードルが高いと感じるようになり、たどりついたのがクラウンMS105だった。

 購入条件は車体の色とMTであること。個体はあってもオートマチックだったり、色違いだったり、状態がボロボロだったりと、なかなかドンピシャな車に巡り合えなかったが、最後はSNSを通じて希少な縁を引き寄せた。

 MTの楽しさを感じたのは、教習所がきっかけだった。

「将来どんな車に乗りたくなるか分からないから、とりあえずMTでなんでも乗れるようにしとこうと思って教習行ったんですけど、そのときですね。うわ、超楽しいじゃんって。逆にオートマの授業もあるじゃないですか。うわ、つまんねえ、こんな眠くなるやんと思いました。MTが楽しいなって思ったのはそこが初めてかもしれないですね」

 旧車オーナーは、口々にMTの素晴らしさを熱弁するが、びーとんさんも早々にとりこになった。

「ドキドキはもちろんしますけど、でも楽しいが勝っちゃう。怖いとかはそんなに……。慣れかな、みたいな」

 現車確認すると、状態は理想的だった。

「思っていたよりすごい、うわ、うれしい! とかもなくて、ぽっと熱くなるものはありましたけど、実感が湧かなかったですね。おーって感じ。ぽーって感じ」

 高揚感を感じつつ、手に入れた念願の愛車だった。