Uber Eats、買い物から配達まで全部お任せ「ピック・パック・ペイ」まいばすけっと1000店舗で導入予定

AI要約

Uber Eats Japan、イオン、まいばすけっとが「ピック・パック・ペイ」サービスを開始。

サービスは注文商品のピック作業から配達までを一貫して行うもので、需要や売り上げ拡大に寄与する。

対応店舗は東京23区、横浜市、川崎市のまいばすけっと20店から始まり、今後1000店舗に拡大予定。

Uber Eats、買い物から配達まで全部お任せ「ピック・パック・ペイ」まいばすけっと1000店舗で導入予定

 Uber Eats Jpan、イオン、まいばすけっとは、商品ピック・会計・袋詰め・配達を一貫して行なう「ピック・パック・ペイ」サービスの提供を開始した。

「ピック・パック・ペイ」は、オンラインデリバリーサービス「Uber Eats」の配達パートナーが、店内で注文商品のピック作業、パッキング(袋詰め)、会計を行ない、配達するという新サービス。

 日本国内初の対応店舗として東京23区、横浜市、川崎市の「まいばすけっと」20店が6月26日に対応し、2024年中に1000店舗で導入する予定となっている。

 サービス開始日に開いた発表会ではUber Eats Japan グロサリー・リテール事業代表 ユリア・ブロヴキナ氏が登壇し、ピック・パック・ペイサービスの概要を説明した。

 ピック・パック・ペイは既存の店内業務にフォーカスしながらより広い商圏で多くの顧客にリーチし、売り上げを増やすことでできるサービス。人員不足に悩む店舗にとって新たな商機となるのに加え、全国10万人のUber Eats配達パートナーの報酬機会も増え、自由に外出できないユーザーにとっては買い物アクセス問題の解決にもつなげられる三方よしのサービスになっていると語る。

 同サービスは米国やオーストラリアなどですでに6万店舗以上で実績があり、店舗からより広い範囲にリーチし、人手不足や業務効率化を支援できるようになっているという。

 続いてまいばすけっと 取締役管理本部長 山本浩司氏が登壇。首都圏を中心に1154店舗を運営しているまいばすけっとだが、少人数で運営しているためデリバリーの需要はあっても実際に対応するのは難しかった。ピック・パック・ペイの導入でこれまで来店できなかった顧客にも配達で対応できるようになり、導入店舗をこれから拡大してゆくと述べた。

 そしてイオン DX推進担当 菓子豊文氏が登壇。現在イオンではデジタルトランスフォーメーションの推進とイオン生活圏の拡大を計画に掲げているが、従来のイオンネットスーパーなどのサービスでは注文から数時間で商品を届けるクイックコマースは難しかった。しかしピック・パック・ペイによりグループ全体でクイックコマースに対応できるようになった。

 これによってeコマース全体の売り上げを拡大させ、公式アプリの「iAEON」などとも連携し、店舗とデジタルを融合したシームレスな体験を提供できる。地域の生活者を起点として商品・サービスを自在に提供するイオン生活圏を実現していきたいと語った。

 最後にUber Eats Japan グロサリー・リテール事業 カリヤ・ベン氏が登壇し、ピック・パック・ペイの具体的なサービス内容について解説した。

 Uber Eats Japan自体は2015年から食品や日用品の配達を開始しており、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどの食品・日用品・医薬品・雑貨などの取り扱いは年々増加しているという。それを受けて、今回は配達だけではなく、店内でのピックアップから会計、パッキング、配達までUber Eats側で行なうピック・パック・ペイを提供することになったとのこと。

 ピック・パック・ペイの具体的なプロセスとしては、まず通常のUber Eatsの配達と同じくアプリに注文が届き、それに従って配達員が店舗に移動。到着後に店内で配達員が注文の商品をピックアップする。商品はバーコードを読み取ることで間違ったものがピックアップされるのを防ぐようになっており、すべてのピックアップが終わると店内レジで専用のデジタルカードを使って決済を行ない、会計レシートを撮影して店内作業は終了。その後は通常通り注文の品を客先に配達する流れとなる。

 商品によっては売り切れの場合などもあるため、その場合はアプリのチャット機能で発注ユーザーに連絡をし、代替商品などを選んでもらうことも可能になっているという。