企画を通すために必要不可欠な「上手な根回し」の方法は?

AI要約

熱意を持って提案した企画が通らず、次に提案する際には根回しを行うことが効果的である。

根回しとは、決定権を持つ人に相談し、意見をヒアリングしてアイデアを磨くことで、アイデアがより洗練される。

上司との良好な関係を築き、根回しによる合意形成を図ることで、仕事の懸案事項がスムーズに進む。

企画を通すために必要不可欠な「上手な根回し」の方法は?

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Q 先日、事業アイデアの提案書を提出したのですが、上司に通してもらえず悔しい思いをしました。そして今回、急きょ新たに別の企画を提案することになりました。練りに練ったこの企画を、今回は何がなんでも通したいんです。どうすればこの企画を通すことができるでしょうか。

A 効率よく仕事を前に進めるために、堂々と根回しをしましょう

 これは、ズバリ結論から言いますね。効率よく提案を通すために、前回首を縦に振ってくれなかった上司に、今回は根回しをしましょう。

 えっ、根回しなんて、と思われましたか? 根回しというと敵を出し抜くために行うもののようなイメージがありますが、それだけが根回しではありません。提出する前に、決定権を持つ人物に相談をして、意見をヒアリングし、それを受けてアイデアを磨き上げる。実はこれも立派な根回しなのです。ここで言う根回しは、堂々とやるべき。あなたの「企画を押し通す」という考えには私は賛同しかねますが、あなたの熱意には賛同します。あなたの熱意を根回しして、さらにその根回し時に企画を他者に磨いてもらいましょう。あなたの企画が、提案会議までに格段によくなっているはずです。

 つまり、事前にヒアリングした上司の意見がヒントになって、自分の想像を超えるアイデアが生まれる可能性が大いにあるということです。アイデアをブラッシュアップする過程は、自分の中で完結させず、他の人の視点を入れたほうが、より手っ取り早く、よりいいものになりやすいもの。アイデアも磨けるし、事前の合意形成もできる。やらない手はありませんよね?

 ちなみに、事前に上司も一緒に考えてくれているようなホントの合意形成ができていれば、のちに、キーパーソンとなる人物へも、その上司が一緒になって話を通してくれると思いますよ。なお、根回しを成功させるには、普段から上司との間でよりよい関係性が成立していることが条件となります。

 仕事を効率よく前へ進めるために、上手に根回しができるといいですね。

生産性ゼロポイント

根回しによる合意形成があれば

懸案事項はサクサク進む

イメージ写真/PIXTA