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「ここ→こちら」「ちょっと→少々」同じ意味でもプライベートと仕事の場では使う言葉が変わる【ビジネスマナー常識チェック】
ビジネス敬語の基本について解説。言葉遣いの違いで印象が変わることを説明。
ビジネス特有の改まった表現の重要性を強調。
具体的なビジネスシーンで使われる言葉の例を挙げながら、改まった表現のポイントを指摘。
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【それ間違いかも?ビジネスマナー常識チェック】#68
敬語の基本編(8)
◇ ◇ ◇
今回は、ビジネスの場でよく使う改まった表現、ビジネス敬語についてみていきましょう。
同じ意味のことを言うのでも、プライベートと仕事の場とでは、使う言葉が変わります。
例えば、「ここでちょっと待っててもらえる?」という言い方。親しい友人との会話では何もおかしくはありませんが、お客さまに対してはどうでしょうか。丁寧さに欠けた、なれなれしい印象を与えてしまいそうですね。
このような場合、仕事相手やお客さまには、「こちらで少々お待ちいただけますか」という表現が適切です。
「ここ」→「こちら」、「ちょっと」→「少々」のような、ビジネス特有の改まった表現は、正しく覚えて実際に使っていくことが大切です。相手に敬意を示す丁寧な言い回しを自然に使えるようになると、相手に安心感を与え、それが信頼へとつながっていきます。
ここでは、覚えておきたい基本的なビジネスの場での改まった表現を紹介します。
(1)方向を示す言葉
例)「そっちの様子はどうですか」→「そちらの様子はいかがですか」
(2)時間を示す言葉
例)「もうすぐ東京駅に到着します」→「間もなく東京駅に到着します」
(3)時を示す言葉
例)「詳細は、明日以降にご連絡します」→「詳細は、後日ご連絡します」
(4)ビジネスシーンでよく使う言葉
例)「これ以上のお値引きはできません」→「これ以上のお値引きはいたしかねます」
(金森たかこ/マナー講師)