大谷翔平選手のスピーチはなぜ“敵を味方に変える”のか。プロが解説する「NOから入らない」伝え方

AI要約

メジャーリーグで大活躍する大谷翔平選手の活躍やスピーチについて紹介。2024年5月にはロサンゼルス市で「大谷翔平の日」が制定されるなど話題となっている。

ブルージェイズファンからのブーイングに対し、大谷翔平選手が応じたスピーチが現地メディアに称賛される。アウェーでの完璧な対応として注目を集める。

プロスピーカーである信元夏代さんが大谷翔平選手のスピーチを解説。信元さんは国際スピーチコンテストやTEDxTalkで活躍し、異文化コミュニケーションに関する基調講演も行っている。

大谷翔平選手のスピーチはなぜ“敵を味方に変える”のか。プロが解説する「NOから入らない」伝え方

 メジャーリーグで大活躍する大谷翔平選手は2023年に満票で2回目のMVP獲得、2024年3月は専属通訳の違法賭博問題などニュースを賑わす存在。2024年5月にはドジャースの本拠地・ロサンゼルス市は5月17日を「大谷翔平の日」に制定して話題となりました。さらに“スピーチ”でも称賛を浴びています。

 最近話題となったのは、2024年4月に行われたドジャース対ブルージェイズの試合でブルージェイズファンからブーイングを受けた後の大谷翔平選手のスピーチ。

ブーイングを受け、完全アウェーのなか、大谷選手のスピーチが「完璧な対応」として現地のメディアから絶賛されました。

 大谷選手の話題のスピーチを解説してくれるのは、NYでプロスピーカー&戦略コンサルタントとして活躍する信元夏代さん。

 信元さんは「日本生まれ日本育ち」にもかかわらず、国際スピーチコンテストではニューヨークの強豪を勝ち抜いて地区大会5連覇、TEDxTalkへの登壇などを経験し、世界で異文化コミュニケーションに関する基調講演に登壇しているプロスピーカーです。

2021年に全米プロスピーカー協会ニューヨーク支部の理事、さらに全米プロスピーカー協会ニューヨーク支部初のアジア人理事に就任。

 そして2024年3月、スピーカー界のアカデミー賞とも言われ、保持しているのは世界で数百人のみとい「CSP®」(Certified Speaking Professional)の称号を日本人で初めて獲得しました。

 FRaU webでは、そんな信元さんが「伝え方」をブラッシュアップする方法を説く連載「伝え方を鍛える」を毎週月曜日にお届けしています。

 連載6回目取り上げるのは、5回目に続き「大谷翔平選手のスピーチ」からの学びです。第5回は「ユーモアとジョークの違い」をお伝えしました。今回は「NOから入らない」ことで伝わる言葉について。