3都市の美術館から集結した110名の作家によるモダンアートの競演【TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション】

AI要約

パリ、東京、大阪にある美術館から選りすぐりの作品が集結する展覧会が開催されます。

東京国立近代美術館で開催の「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」展では、異なる時代や地域の作品がTRIOで紹介されます。

展示される作品は、画題やスタイルの共通点から組まれたトリオが特に見どころとなっています。

3都市の美術館から集結した110名の作家によるモダンアートの競演【TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション】

パリ、東京、大阪―それぞれ独自の文化を育んできた3都市の、セーヌ川のほとりに建つパリ市立近代美術館、皇居にほど近い東京国立近代美術館、大阪市中心部に位置する大阪中之島美術館。3つの美術館それぞれのコレクションから選りすぐりの作品が集結します。

東京国立近代美術館で開催の「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」展は、時代や流派、洋の東西を越えて、自由な発想で組まれた作品をTRIOで紹介する展覧会です。(5月21日~8月25日)

本展の見どころを、東京国立近代美術館の研究員、横山由季子さんにうかがいました。

「TRIO展の見どころは、同じ「トリオ」の中に、制作された時代や地域の異なる作品が並ぶことです。すべてのトリオで、欧米と日本の作家の競演が実現しました。

主題やモデルのポーズ、構図や色彩、素材選びが「似ている」ことから組まれたトリオの数々は、新たな発見や驚きに満ちています。たとえば、「モデルたちのパワー」というトリオを見てみましょう。

モデルはみな、肘をついたポーズで非常にゆったりと横たわっています。個性的な彼女たちは、それぞれが自分たちの美を誇っていて、全身から発せられるパワーを感じる作品です。

「空想の庭」のトリオでは、いずれの作品も草木や花、果物が画面を覆っています。美しい色彩の動植物がリズミカルに並べられた世界は、画家の空想の中にだけ存在する庭のようです。

本展では、110名の作家による150点の作品で組まれた34のトリオが、みなさまをお迎えします。絵画だけでなく、写真や版画、素描、デザイン、彫刻、映像も出品されますので、ぜひご期待ください」

斬新な企画が実現した贅沢な空間が目の前に広がります。ゆっくりご鑑賞ください。

【開催要項】

TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション

会期:2024年5月21日(火)~8月25日(日)

会場:東京国立近代美術館

住所:東京都千代田区北の丸公園3-1

電話:050・5541・8600(ハローダイヤル)

開館時間:10時~17時、金・土曜日は~20時(入館は閉館30分前まで)

休館日:月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)

料金:公式サイト参照

取材・文/池田充枝