香川県・直島に開館する新たな美術館の正式名称が「直島新美術館」に決定

AI要約

ベネッセアートサイト直島が、「直島新美術館」という美術館の正式名称を決定した。

直島新美術館は、地域の活性化に貢献する美術館として、アート・建築・自然・コミュニティの共生を目指し、現代アートの展示やイベントの企画を行う。

施設名の「新」は、新しい価値を創造し、未来に向けて批評精神を持って挑戦し続ける意志を表している。

 ベネッセアートサイト直島が、香川県・直島町本村地区近くの高台に新たに開館する美術館の正式名称を「直島新美術館」に決定した。

 直島新美術館は、直島、豊島、犬島で複数の美術館やアート施設を展開してきたベネッセアートサイト直島において、初めて館名に「直島」を冠した集落の中に位置する美術館。島の人々との関わりを通して地域の活性化に貢献する美術館のあり方を示すとともに、「アート・建築・自然・コミュニティの共生」のさらなる深化を図る。展示では、日本を含むアジア地域の現代アートの展示や紹介を中心に展示替えやパブリック・プログラムの企画を計画している。また同館は、ベネッセアートサイト直島の活動の集積である美術館群をつなぐ交流地点として、多様な視点や現代社会に対するメッセージを発信し、直島や世界中の人々が繰り返し訪れ、新たな出会いや交流、気付き、想像・創造を誘発する場所を目指す。

 施設名の「新」には、幅広い活動やアートによる多様な視点や、時代・社会に対する批評精神を重視し、ベネッセアートサイト直島の長年の活動が新しい価値の創造であったことを再確認し、未来を見据えて今後もさらにアート活動を通して既存の価値観に対して問いかけ、挑戦し続けるという意志を込めたという。

 正式名称の決定に伴い、正式ロゴも決定。ベネッセアートサイト直島の主要美術館である地中美術館や豊島美術館のロゴも手掛けた祖父江慎がデザインを担当した。ロゴは、1941頃から使用されている新聞用扁平明朝体をベースに制作。縦と横の太さの差を少なくすることで文字のサイズが小さくなっても可読性が保たれるタイプの明朝体に仕上げた。また「直」という字は、最終画をなめらかな曲線で表した。欧文は、字送りが同じになるように設計されたスラブ系のタイプライター用書体を採用した。