外来の「オオサンショウウオ」を特定外来生物に指定…攻撃的で繁殖場所独占、在来種に悪影響

AI要約

政府は28日、日本固有種以外のオオサンショウウオの外来種について、飼育や放出を禁じる「特定外来生物」に指定する政令を閣議決定した。

オオサンショウウオの仲間には、日本固有種のほか、中国産のチュウゴクオオサンショウウオなどがいる。

特定外来生物にはこのほか、アフリカ大陸に生息するアフリカヒキガエルも指定される。

 政府は28日、日本固有種以外のオオサンショウウオの外来種について、飼育や放出を禁じる「特定外来生物」に指定する政令を閣議決定した。国の特別天然記念物である日本固有種と交雑し、保全に影響を及ぼしていた。指定には交雑個体も含まれ、7月1日に施行される。

 オオサンショウウオの仲間には、日本固有種のほか、中国産のチュウゴクオオサンショウウオなどがいる。中国産は食用として国内に持ち込まれたとされ、寿命が長く、在来種と交雑すると排除が難しくなるという。

 外来種や交雑個体は、京都府や広島県などで生息が確認されている。攻撃的で繁殖場所を独占し、在来種の生態系に悪影響を及ぼしているとされる。

 特定外来生物にはこのほか、アフリカ大陸に生息するアフリカヒキガエルも指定される。伊藤環境相は閣議後の記者会見で「生態系への被害の防止につながることが期待される」とした。