オオヒキガエル 沖縄の小浜島で初捕獲 特定外来生物、触れないよう注意を

AI要約

沖縄奄美自然環境事務所は、竹富町小浜島で特定外来生物のオオヒキガエルが初めて捕獲されたと発表した。

オオヒキガエルは毒液を持つ大型カエルで、飼育や保管、運搬が禁止されており生態系への影響が懸念されている。

石垣島以外の周辺離島にも拡散する可能性があるため、情報提供を呼び掛けている。

オオヒキガエル 沖縄の小浜島で初捕獲 特定外来生物、触れないよう注意を

 沖縄奄美自然環境事務所は24日、特定外来生物のオオヒキガエル1匹が竹富町小浜島で捕獲されたと発表した。環境省の記録では、2023年度に初めて目撃されたが、実際に捕獲されたのは初めて。外来生物法に基づき飼育や保管、運搬を禁止している種で、繁殖力が強いため、在来種を駆逐するなど生態系への影響が懸念される。

 大きさ8~15センチ程度の中南米原産の大型カエルで、成体は目の後ろにあるコブ(耳腺)を強く刺激すると毒液を出す場合があるとして、直接素手で触れないように注意を呼び掛けている。

 石垣自然保護官事務所によると、捕獲された個体はオスで、島南西部のサトウキビ畑周辺の路上で17日、地元農家が夜間の見回り中に発見して捕獲し環境省に通報した。23年度に目撃された場所と離れており、同一個体かは不明。

 石垣島以外の周辺離島には外来カエル類は定着していないとみられるが、石垣島から資材に紛れて離島に拡散する恐れもある。捕獲された個体以外にも生息している可能性があることから、捕獲場所付近に誘因トラップを設置して調査する。ほかにもオオヒキガエルが潜んでいる可能性があるとして情報提供を呼び掛けている。電話は石垣自然保護官事務所0980(82)4768。