東芝、川崎の「東芝未来科学館」の一般公開を終了

AI要約

東芝は、東芝未来科学館の一般向け公開を6月29日に終了する。これは、事業ポートフォリオがBtoCからBtoBへ移行しているためである。

現在の未来科学館は、先端科学技術の情報発信、産業遺産の保存・歴史の伝承、科学技術教育・啓発活動の推進という3つの役割を果たしているが、機能を見直し、再構築する必要がある。

最新の技術情報は研究開発新棟で提供し、産業遺産の保存は続けつつ、教育活動やイベントは終了し、CSR活動に重点を置く方針だ。

東芝、川崎の「東芝未来科学館」の一般公開を終了

 東芝は、同社グループの歴史・同社製品の一号機や先端技術などを展示している「東芝未来科学館」の機能を一部見直し、一般(個人、学校、一般団体、企業)向けの公開を6月29日をもって終了する。

●事業ポートフォリオがBtoCからBtoBへ移行しているため

 東芝未来科学館は、1961年11月に同社小向事業所内に「東芝科学館」として、開設された。その後、2014年1月に川崎本社(スマートコミュニティセンター)の開所に合わせて同センター内に移転し、現名称に変更した。

 現在、東芝未来科学館は、「先端科学技術・事業の情報発信」、「産業遺産の保存・歴史の伝承」、「科学技術教育・啓発活動の推進」の3つの役割(機能)を担い、一般の顧客、同社事業の顧客やパートナー、従業員などに幅広く開放し、常設展示紹介、館内イベントなどを実施して、これまで多くの人々に利用されてきた。同社グループの事業ポートフォリオがBtoCからBtoBへ移行していることにともない、今回、東芝未来科学館のあり方を改めて検証し、それぞれの機能について見直しを行う。

 「先端科学技術・事業の情報発信」機能は、同社事業の顧客やパートナー向けの対応を前提として、2月に開所した同社の研究開発新棟「イノベーション・パレット」で今後も継続し、共創活動などに活用していく。なお、同社グループの先端技術や事業の取り組みに関しては、ニュースリリースやSNS、オウンドメディア(ToshibaClip)などを通じて、情報発信を継続していく。

 「産業遺産の保存・歴史の伝承」機能については、同社事業の顧客やパートナー向けの対応を前提として、東芝未来科学館内で機能を継続する。「科学技術教育・啓発活動の推進」機能は、CSR活動の一環として東芝未来科学館で「川崎さいわい少年少女発明クラブ」は継続するが、館内イベント、サイエンスショー、オンラインイベントなどについては終了する。

 これにともない、東芝未来科学館の一般向けの公開は、6月29日に終了する。