「Galaxy Watch7」レビュー - エナジースコア&睡眠コーチング機能が良い感じ

AI要約

サムスン電子ジャパンがGalaxy Watchシリーズの最新ラインナップを発売した。今回はスタンダードモデルの「Galaxy Watch7」を紹介。プロセッサー刷新や新機能搭載など進化したポイントを解説。

製品の特徴として、44mmまたは40mmサイズのスマートウォッチで、プロセッサーや位置情報取得精度、バイオアクティブセンサーが刷新されたことが挙げられる。健康管理機能も強化されており、エナジースコアや睡眠コーチングなどが追加され、実用性が高まっている。

使用感として、エナジースコア機能を活用することで、前日の生活習慣の改善点が可視化できる利点がある。ユーザーは自身の健康状態を把握し、生活改善に役立てることが可能になっている。

「Galaxy Watch7」レビュー - エナジースコア&睡眠コーチング機能が良い感じ

サムスン電子ジャパンは7月にGalaxy Watchシリーズの最新ラインナップを発売した。今回は、そのうちスタンダードモデルの「Galaxy Watch7」を実際に試用したので、製品概要をおさらいしつつ、新機能を中心とした使用感についてお届けしたい。

■プロセッサーが刷新されている

Galaxy Watch7は、44mmまたは40mmサイズのスマートウォッチだ。ディスプレイは円形で、1.5インチの有機ELディスプレイ(480×480ピクセル)を搭載する。「Bluetooth」モデルと、単体でのモバイル通信が利用できる「LTE」モデルの2種類を選択可能で、カラーバリエーションは「グリーン」と「シルバー」の2色展開だ。価格は57,200円から。

標準で同梱されるストラップバンドは「Galaxy Watch7 Sport Band」だ。バンドの素材には「HNBR(水酸化ニトリルゴム)」が採用されており、肌触りは滑らかだ。波状の凹凸の加工もあって、通気性も良かった。バックル部分はピンバックル式だ。

2023年秋に発売された前世代モデルの「Galaxy Watch6」から変更された仕様としては、

1. プロセッサーの刷新

2. 位置情報取得の精度向上

3. 新バイオアクティブセンサーの搭載

この3点を押さえておきたい。

まず、プロセッサーは、5nmプロセスの2コアプロセッサー(Exynos W930)から、3nmプロセスの5コアプロセッサー(Exynos W1000)へと刷新された。関連して、搭載するストレージの容量も従来の16GBから32GBへと倍増している。続いて、位置情報については、GPSの位置測位に使用する周波数帯がL1のみからL1+L5のデュアルバンド対応へと進化している。そして、13個のLEDを搭載した新たなバイオアクティブセンサーを搭載し、より精度の高い測定が行えるようになったとされている。

■健康管理機能が実用的だった

Galaxy Watch7は従来通り、体組成の測定など、シリーズのお馴染みのヘルスケア関連機能を備えている。そのうえで、さらに目玉となる新機能として「エナジースコア」と「睡眠コーチング」の2つに注目したい。

まず、「エナジースコア」は、前日のデータから分析・算出したスコアを100点満点中の数値で表示する機能だ。このエナジースコア機能は、左右スワイプして表示する「タイル」という画面として配置して使用する。同機能を使っているうちに、毎朝の起床時に「今日のスコアは何点だろうか」と確認するのが楽しくなってくる。

実際に使ってみて感じたのは、その日の元気度合いをスコアで確認できるというよりも、前日の生活習慣のうち、何が悪かったのかが可視化されることにメリットがあることだ。これによって、自身の生活習慣について反省するための機会が得られる。

具体的には、エナジースコアのタイルをタップして、詳細画面を開くと、睡眠のデータや運動量/心拍関連のデータなど、スコアに影響のあった項目が表示される。筆者の場合には、入眠のタイミングや睡眠時間が良かった一方で、運動量が少ないことでスコアが下がっていることが分かり、「あぁ、夏は暑いから外にでれないけれど、運動量を増やさないとまずいな」と認識させられた。