グーグル、「Pixel」などの製品パッケージで100%プラスチックフリーを達成

AI要約

Googleは、スマートフォンやタブレット、スマートホーム製品、スマートウォッチなどのパッケージデザインを変更し、100%のプラスチックフリーを達成した。

新素材を使用したパッケージは強度があり、リサイクルしやすく、輸送時の二酸化炭素排出量を削減できる。

Googleはデザインを変更することで消費者のリサイクル意欲を高め、環境への貢献を促している。

グーグル、「Pixel」などの製品パッケージで100%プラスチックフリーを達成

 米Google(グーグル)は、スマートフォンやタブレットの「Pixel」、スマートホームの「Nest」、トラッカーやスマートウォッチの「Fitbit」に新たなパッケージデザインを取り入れ、100%のプラスチックフリーを実現した。

 Googleは、2025年までにハードウェアのパッケージでプラスチックフリーを達成することを、2020年の10月に宣言した。この時点で、ハードウェアパッケージの94%はプラスチックフリーであったが、最後の数個のパーツの置き換えが最も難しい部分だったという。

 パッケージのシュリンクラップや、プラスチックテープ、ラベルに至るまで、Googleではプラスチック製品を置き換えるために、サプライヤーと連携して繊維ベースの代替品を試作、研究、開発に取り組んだ。

 その結果、現在では「Pixel」、「Nest」、「Fitbit」ブランドの全製品のパッケージで、プラスチックフリーを達成するに止まらず、リサイクルしやすいパッケージという、新しいデザイン基準を打ち立てた。

 新たなパッケージは、従来の紙と比較して3倍の強度を備え、約70%伸縮する新しい紙を用いている。新素材の導入によってパッケージは軽量化され、輸送時の二酸化炭素排出量を削減できる。箱の内側には、デバイスを安全に保つために、新しいパルプ成形の成形型が用いられる。これらの一部は、リサイクルされた新聞紙から作られる。

 新しい封印テープ(セキュリティテープ)は、箱の中身が新品であることを保証するためのテープで、テープを剥がしてもざらざらした部分や、破れた縁が残らないという。

 これらの新素材は、リサイクルをより簡単にするために開発された。Googleの内部調査では、パッケージの見た目や手触りが、消費者がリサイクルするか否か、またリサイクルセンターで受入されるかどうかに影響を及ぼしていることがわかったという。

 Googleが取り入れたデザインでは、視覚的にまだら模様のデザインと、コーティングされていない表面により、リサイクル可能であることをはっきりと示すようにしている。