ソラナ基盤のDePINプロジェクトが1800万ドル(約26億円)調達、分散型ブロードバンド・プロトコルを開発

AI要約

ワイヤレス・インターネット・プロバイダーのアンドレナ(Andrena)は、1800万ドルの資金調達を行い、分散型ブロードバンドのプロトコルであるDAWNを開発している。

DAWNは中央集権的なプロバイダーに頼ることなくインターネットを提供するために設計され、ソラナでのサービス開始に向けてテストネット環境で稼動している。

プルーフ・オブ・バックホール(proof of backhaul)を採用し、ブロックチェーン技術を活用するDAWNは、ドラゴンフライを主導とした資金調達を通じて開発が進められている。

ソラナ基盤のDePINプロジェクトが1800万ドル(約26億円)調達、分散型ブロードバンド・プロトコルを開発

ワイヤレス・インターネット・プロバイダーのアンドレナ(Andrena)は、分散型ブロードバンドのプロトコルを開発するために1800万ドル(約26億円、1ドル=145円換算)の資金調達を行った。

DAWNと呼ばれるこのプロトコルは、分散型物理インフラ・ネットワーク(DePIN)であり、中央集権的なプロバイダーに頼ることなく家庭にインターネットを提供するように設計されている。

DAWNは現在、ソラナでのサービス開始に先立ち、テストネット環境で稼動している、とアンドレナは現地時間8月7日に電子メールで発表した。

DePINとは、ブロックチェーン技術とトークンのインセンティブを利用して構築された物理的なインフラ・ネットワークのことで、他のプロジェクトが自分で設備を購入したり運営したりする必要がないようにするものだ。DePINは、アマゾンウェブサービス(AWS)やグーグルクラウドの分散型バージョンと目することができる。

DAWNはブロックチェーン技術を取り入れ、ネットワーク参加者間のトラストレスな交換システムを構築し、各ノードにおけるスループット能力を発揮する「プルーフ・オブ・バックホール(proof of backhaul)」を可能にしている。

今回の資金調達ラウンドは、ドラゴンフライ(Dragonfly)が主導し、CMTデジタル(CMT Digital)、キャッスルアイランドベンチャーズ(Castle Island Ventures)、ウィンターミュートベンチャーズ(Wintermute Ventures)が参加したもので、DAWNのプロトコルとスマートコントラクトの完成を目指している。

|翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:WiFi Provider Andrena Raises $18M to Offer Decentralized Broadband