英国、暗号資産の販促に1000件超の警告──消費者保護の規則発効から1年弱

AI要約

英国の金融行動監視機構(FCA)は、昨年10月以降、暗号資産関連企業に対して千件以上の警告を発し、違法行為を取り締まっている。

FCAは、登録企業に対して慣行の是非に関する指針を発表し、消費者保護を強化している。

企業は消費者が適切に分類されるように注意し、消費者を誤誘導する悪い例を防止するように求められている。

英国、暗号資産の販促に1000件超の警告──消費者保護の規則発効から1年弱

英国の金融行動監視機構(FCA: Financial Conduct Authority)は、昨年10月に暗号資産(仮想通貨)に関する企業に対しての金融商品販売促進について規則が発効して以来、千件以上の警告を発してきたと、規制当局の消費者投資担当ディレクターであるルーシー・キャッスルダイン(Lucy Castledine)氏がCoinDeskに明かした。

この規則では、暗号資産に関係する企業が英国の顧客に接触するためには、規制当局に登録する必要がある。

「また、違法行為を行う企業を発見するにあたり、我々は動き続けていくというのも特筆すべき点だと思います。現在までに、英国市場に違法なプロモーションを行う未登録の暗号資産関係の企業に対し発した警告は、千件以上を数える」と、同氏はインタビューで語った。

「こうした企業に対して警告が発っせられ、実際に、我々の行動によって、すでに英国のアプリストアから48のアプリが削除されるに至っている。ソーシャルメディア企業などの第三者と協力し、違法なウェブサイトを適切に削除し、撤去する努力を継続する」と付言された。

現地時間8月7日、FCAは登録企業に向けて慣行の是非について指針を発表した。

同規則では、企業が金融商品の販売促進をする前に、対象とする消費者が制限付きか、富裕層か、または認定された高度な投資家であるか否かを確認するための合理的な措置を講じることが求められている。

ほとんどの企業では顧客が自身で適切な分類をできるようにされている、と発表資料で述べられている。FCAは、「しかしながら、消費者に対して手続きを先に進めるためには何が入力される必要があるかを伝えて、企業が消費者を誘導している悪例が見受けられた」と明かした。

|翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:UK Regulator FCA Has Issued Over 1K Warnings to Crypto Firms Since October