ファーウェイ、世界初の三つ折りスマホ「Mete XT」正式発表 10.2インチの大画面仕様で技術力アピール…価格は約40万円から

AI要約

中国の通信機器大手・ファーウェイが世界初の三つ折りスマートフォン「Huawei Mate XT」を発表。価格は約40万円で中国国内のみ販売。

Mate XTは10.2インチの大画面ディスプレイを持ち、折り曲げることでタブレットとしても使用可能。ファーウェイは3つ折り機構の特許を出願し、折りたたみスマホの研究開発を進めていた。

デザインや技術面で強化されたMate XTは、大画面の活用方法を提案。高価ながらも予約数が多い。

ファーウェイ、世界初の三つ折りスマホ「Mete XT」正式発表 10.2インチの大画面仕様で技術力アピール…価格は約40万円から

中国の通信機器大手・ファーウェイは現地時間の10日、世界初となる三つ折りを特徴とする新型スマートフォン「Huawei Mate XT」を発表した。中国国内のみでの取り扱いとなり、価格は19,999元~(日本円にして約40万円)。

Mate XTは3つに画面を折り曲げられるスマートフォンで、世界初の商用化を果たした製品として正式発表前より注目を集めている。特徴はなんといっても「内側と外側に二度開ける」三つ折り機構にあり、展開時は最大10.2インチとなり、タブレットに匹敵するサイズに達する大画面ディスプレイの搭載を実現した。

現在、ファーウェイでは折りたたみスマホシリーズ「HUAWEI Mate X」を展開しており、中国国内ではサムスンを凌ぐ出荷シェアを持つ。現行機種は過去モデルと比べて薄型軽量化が図られブラッシュアップが図られている傍ら、これを更に進化させた3つ折りの研究開発も進めているとして、2021年より複数の関連特許を出願していた。

この日行われたイベントではデザイン、技術、カメラなど複数のトピックで本機の魅力を紹介したが、なかでも三分割画面を収めるにあたり、ヒンジの技術やスリムさを強くアピール。重量は298g。

現行の折りたたみ式のスマートフォンは大画面さが売りの横折り方式と、コンパクトでデザイン性に富んだ縦折り方式の2つに分類されるが、いずれも展開時のスクリーンサイズはタブレット未満との課題が指摘されていた。そこで、Mate XTでは、3つに折るというアプローチでより迫力ある、機能性に富んだデバイスを追求したという。

発表会のなかでは「プレゼン資料の確認」「株価チャートの閲覧」「AI機能とのマルチタスク」など、大画面ならではの使い方を提案していた。

デザイン面ではゴールドの縁を備え、会社のブランドロゴと「Ultimate Design」との文字が刻まれた筐体になっており、ダークレッドとブラックの2種類がラインナップされている。ファーウェイの中国公式ストア「VMall」によれば、すでに389万件以上の予約が寄せられているといい、高価ながらも一定の需要があるようだ。