中国企業、「ファルコン9」匹敵するロケットを打ち上げ準備–6月に山中に墜落

AI要約

中国の民間企業の天兵科技がロケット「天龍3号」の打ち上げ準備を進めている。前に打ち上げ事故があったが、新たなミッションの準備が進行中。

天龍3号は大型の2段式液体燃料ロケットで17tの貨物を地球低軌道に投入可能。テストモデルは各種試験に使用されている。

天兵科技がいつ天龍3号を打ち上げるかは未定。中国語SNSのWeiboには関連情報が掲載されている。

中国企業、「ファルコン9」匹敵するロケットを打ち上げ準備–6月に山中に墜落

中国の民間企業の天兵科技(Space Pioneer)がロケット「天龍3号」(Tianlong-3、TL-3)の打ち上げ準備を進めている。

 天兵科技は2023年4月に中国の民間企業として初めて、液体燃料ロケット「天龍2号」の打ち上げに成功。だが、2024年6月30日に、天龍3号の地上試験の途中にロケットが誤って打ち上げられ、山中に墜落した。

 米Space Exploration Technologies(SpaceX)のロケット「Falcon 9」に対抗することを狙った天龍3号は全長71m、直径3.8mの2段式液体燃料ロケットで、地球低軌道(LEO)に17t、太陽同期軌道(SSO)に14tの貨物(ペイロード)を投入できる。中国語SNSの微博(Weibo)には、同ロケットの新たな打ち上げミッションの準備が進められていることを示す投稿が掲載されている。

 天龍3号のテストモデルは、統合試験やロケットの取り扱い、輸送、組み立てに必要な手順の試験に使用される。天兵科技がいつ天龍3号を打ち上げるのかは、現時点では不明だ。

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