東宝、クラウドERP「RISE with SAP」で経営管理基盤を刷新

AI要約

東宝は、SAPのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を中核とする「RISE with SAP」を導入した。SAPジャパンが発表した。

東宝は、経営戦略の一環として新しい経営管理基盤の構築を目指しており、映画産業の変化や外部環境の変化にも対応する必要があった。

RISE with SAPの導入により、経営管理の高度化や業務の再構築を図り、迅速で精密な意思決定を支援することが目指されている。

東宝、クラウドERP「RISE with SAP」で経営管理基盤を刷新

 東宝は、SAPのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を中核とする「RISE with SAP」を導入した。SAPジャパンが発表した。

 東宝では、「TOHO VISION 2032 東宝グループ 経営戦略」を通じて、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指している。経営戦略の重要テーマとして「成長のための投資」「人材の確保・育成」「アニメ事業の強化」を挙げており、これらの目標達成に向けて、従来の映画・配給事業中心のビジネス構造を超えた新しい経営管理基盤の構築が必要だったという。

 また、映画産業の急速な変化、デジタル化の進展、海外市場への進出といった外部環境の変化に対応するため、従来のビジネスモデルを超えた戦略的な変革を求めていた。

 そこで同社は、経営管理の高度化、業務の再構築(シンプル化・自動化・統制強化)、変化に対応できるビジネスインフラの構築という3つの目標を掲げ、その実現手段としてRISE with SAPを採用したという。

 具体的には、RISE with SAPに含まれるSAP S/4HANA Cloudとデータ&アナリティクスプラットフォーム「SAP Business Technology Platform」を導入。これにより、作品別収支分析、予実管理、市場トレンド追跡に加え、非財務データも活用した迅速かつ精密な意思決定を支援する経営管理を実現するとしている。