岩谷技研、気球の有人飛行で高度20キロに到達–国内で初めて

AI要約

気球による遊覧飛行サービスを目指す岩谷技研が、2万816mの高度に到達し、世界初の記録を樹立した。

商業運航では高度20kmを目指し、今回の飛行試験でその可能性を実証した。

今後も試験と開発を続け、宇宙遊覧フライトの商業運航を実現する準備を進めていく。

岩谷技研、気球の有人飛行で高度20キロに到達–国内で初めて

気球による成層圏への遊覧飛行サービス提供を目指す岩谷技研(北海道江別市)は気球による有人飛行で過去最高となる2万816mに到達した。国内初という。7月18日に発表した。

 同社は2022年2月に福島で実施した係留飛行試験以降、徐々に高度を上げながら毎月のように北海道内を中心に飛行試験を重ねてきている。7月17日に実施した有人飛行試験では、今後の商業運航で使用する機体と同型の2人乗り与圧キャビンを使用して、初めて高度20kmを突破した。

 商業運航では、高度1万8000~2万5000mの運航を想定しており、今回商業運航と同じ高度に到達したことで世界初という気球での「宇宙遊覧フライト」の商業運航実現に大きく近づいたと説明。今回の飛行試験で明らかになった課題を検証し、商業運航に向けて引き続き試験と開発を進めていくとしている。