国際宇宙ステーション、漂流して大気圏再突入まで最低1年–2030年に退役予定

AI要約

ISSが2030年までの運用が予定されているが、その後は軌道から離脱して大気圏で燃え尽きる予定。

軌道離脱機の開発はSpaceXが担当し、ISSが通常の軌道から漂流して大気圏に再突入するまで12〜18カ月かかる見込み。

民間企業による宇宙ステーションの引き継ぎが実現するまで、2030年以降もISSが運用される可能性がある。

国際宇宙ステーション、漂流して大気圏再突入まで最低1年–2030年に退役予定

国際宇宙ステーション(ISS)が軌道を離脱するまでは長い時間がかかることを米航空宇宙局(NASA)が言及している。海外メディアのSpace.comが報じている。

 ISSは2030年までの運用が予定されており、その後は軌道から離脱して大気圏で燃え尽きることになる。ISSを移動させる「軌道離脱機」の開発としてSpace Exploration Technologies(SpaceX)が選ばれたことが発表された。

 NASAによれば、軌道離脱機でISSが通常の軌道から漂流してから大気圏に再突入するまで12~18カ月かかる予定だ。「乗組員はできるだけ長く宇宙ステーションに残り、ISSの維持管理と状態維持に協力してもらうつもりだ」と、NASAでISSプログラムマネージャーを務めるDana Weigel氏は述べている。

 「我々の計画では、ISSが高度200kmに達する最終突入の約6カ月前に、宇宙飛行士が離脱する予定だ」と述べている。ISSの通常の軌道は地球の高度400kmだ。SpaceXの軌道離脱機は、ISSに宇宙飛行士を送迎している宇宙船「Dragon」がベースになる。

 ISSは、民間企業による宇宙ステーションによる引き継ぎが実現するまで、2030年以降も運用される可能性がある。現在は複数社が民間宇宙ステーションを開発しており、Axiom Spaceの「Axiom Station」、Blue OriginとSierra Space、Boeing、Amazonが共同で進める「Orbital Reef」、Voyager SpaceやLockheed Martin、Airbusなどが進める「Starlab」などがある。