スカパーJSATなどが開発–日射量予測システムを活用した気象観測サービス開始

AI要約

スカパーJSATは、日射量予測システム「Solar Meilleur」の使用許諾をバニヤンズに決定し、バニヤンズが気象観測・解析サービスを提供することを発表した。

バニヤンズは太陽光発電予測システム「Solar Meilleur」の開発基盤を担当し、AIやIoT技術を活用して蓄電池制御に対応した直前予測機能を強化している。

提供される技術は、次世代通信やIT農業などの分野で活用され、スカパーJSATの成層圏プラットフォーム(HAPS)や宇宙光通信の課題解決にも貢献できるとしている。

スカパーJSATなどが開発–日射量予測システムを活用した気象観測サービス開始

スカパーJSATは、日射量予測システム「Solar Meilleur」についてバニヤンズ(神戸市中央区)への使用許諾を決定。バニヤンズは「気象観測・解析サービス」の提供を7月から始めた。スカパーJSATが7月17日に発表した。

 バニヤンズは気象庁から気象予報業務認可を取得した。バニヤンズはSolar Meilleurの基盤開発を担ってきた。Solar MeilleurはスカパーJSATと電力中央研究所が共同で開発した。

 Solar Meilleurは太陽光発電予測のために開発されたシステム。「気象観測データ収集」「観測データ解析」「データ提供」などの機能がある。

 バニヤンズが提供する気象観測・解析サービスは、Solar Meilleurの機能に加えて、バニヤンズのAIやIoTといった技術を適用。太陽光発電予測に加えて、蓄電池制御に対応する直前予測機能を強化して、発電事業者などのエネルギー分野の事業者の収益拡大に貢献できるという。

 Solar Meilleurやバニヤンズの気象観測・解析サービスに活用される技術は、次世代通信やIT農業などで拡大が見込まれると説明。スカパーJSATが取り組んでいる成層圏プラットフォーム(HAPS)との通信や宇宙光通信といった新しい通信分野での雲による通信路の遮蔽といった課題の解決策として期待できるとしている。