「iPhone 16」発表直後に40万円三つ折りスマホを発表したファーウェイの対抗意識

AI要約

中国の通信大手ファーウェイは、三つ折り式の新型スマートフォン「Mate XT」を発表した。

アップルが最新モデル「iPhone 16」を公開した直後にファーウェイも新商品を発表し、アップルへの対抗意識を示した。

「Mate XT」はタブレットとスマートフォンの両方の機能を持ち、高額な価格設定でアップルに対抗する姿勢を見せている。

「iPhone 16」発表直後に40万円三つ折りスマホを発表したファーウェイの対抗意識

中国の通信大手ファーウェイは〝中国のシリコンバレー〟と呼ばれる同社の拠点・深センで9月10日、三つ折り式の斬新な新型スマートフォン「Mate XT」(約40万円)を発表した。

これはアップルが米・カリフォルニア州シリコンバレーにある本社で9月9日(現地)に最新モデル「iPhone16」を公開したわずか数時間後のことだった。かつてスマホのトップ級ブランドだったファーウェイが、明らかにアップルへの強い対抗意識を示したものとして注目された。

ファーウェイの発表イベントで公開された「Mate XT」は、開いた状態ではタブレットサイズだが、三つに折りたたむと一般的なスマホと同程度の大きさになる。赤と黒の2色展開で、9月20日に発売される。

発表イベントでファーウェイコンシューマービジネスグループのリチャード・ユー会長は、「これは誰もが思いつきながら実現できなかったもの」と新商品を紹介。「われわれはずっとタブレットをポケットに入れることを夢見てきたが、それが現実となった」と続けた。

対角10.2インチのモニターを備えた「Mate XT」には、AI対応の翻訳、メッセージング、写真編集などの機能が搭載されている。ユー氏はまた、「Mate XT」のオプション製品として、半分に折りたたむとスマホサイズになる薄型キーボードも披露し、ジャケットのポケットに両方を一緒に入れて見せた。

「Mate XT」の価格は高性能パソコン並みの2800ドル(約40万円)からという強気の設定で、2023年の「Mate 60 Pro」発売以来、ファーウェイは中国の高級スマホ市場を長年独占してきたアップルの地位を奪いつつある。

その先鋒が「Mate」シリーズだが、今回のこの三つ折りスマホや「Mate 60 Pro」の後継機種で、「iPhone 16」のライバルとされる「Mate 70」の詳細についてはまだ明らかになっていない。