スタバのモバイルオーダー、iPhoneならアプリも会員登録も不要に--これを実現するApp Clipとは
スターバックス コーヒー ジャパンは7月16日、全国の店舗で展開していた「App Clip」を7月17日より全国に拡大すると発表。
スターバックスのMobile Order & Payはスマートフォンで商品を注文し、代金の支払いまで済ませるサービス。
iPhoneユーザーはApp Clipコードを読み取るだけでMobile Order & Payを利用できるようになり、会員登録や専用アプリのインストールが不要。
スターバックス コーヒー ジャパンは7月16日、これまで東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府の店舗で展開していた「App Clip」を7月17日より全国の店舗に拡大すると発表した。全国のiPhoneユーザーはモバイルオーダーサービスの「Mobile Order & Pay」を手軽に利用できるようになる。
スターバックスのMobile Order & Payは、スマートフォンで商品を注文し、代金の支払いまで済ませられるサービスだ。レジに並ばなくても注文や支払いができるが、利用にはスターバックスアプリのインストールと会員登録が必要だった。
同サービスがiPhoneの「App Clip」に対応したことで、iPhoneなら専用アプリのインストール不要、かつ会員登録不要でMobile Order & Payを利用できるようになった。使い方は店舗に掲示してあるApp ClipコードをiPhoneのカメラで読み取るだけだ。支払いにはApple Payに登録した決済手段を利用できる。
App Clipとは
App ClipはiOS 14で実装された機能だ。「インストール不要の超軽量アプリ」という位置づけで、ユーザーはApp Clipコード、NFCタグ、QRコード、Safariやメッセージなどを介してApp Clipを起動できる。
アプリのインストールが不要な手軽さと、AppleアカウントやApple Pay経由でセキュアなアカウント管理と支払い機能を実装できることから、モバイルオーダーとの親和性も高い。米国ではバーガーチェーンのバーガーキングやベーカリーのPanera Breadがモバイルオーダーに導入している。
そのほかのユースケースでは、駐車場予約サービスのParkWhizが料金支払いにApp Clipを活用。シェアバイクサービスのSpinもApp Clipをサービスに導入している。
なお、Apple Clipを提供するにはフルバージョンのアプリをApp Storeに公開する必要がある。つまり、App Clip単体での提供はできない。また、すでにフルバージョンのアプリをインストールしているユーザーは、App Clipを開くとフルバージョンのアプリにリダイレクトされる。
